COLUMNコラム

リノベーションの見積もりで失敗したくない…!確認ポイントと注意点

「リノベーションの見積もりを取る時のポイントは?」
「何社か見積もりを依頼する時の注意点とは?」

そのような疑問をお持ちではありませんか?

本記事ではリノベーションの見積もりを取る際の流れからポイントまで詳しく解説していきます。

また、何社かリノベーションの見積もりを依頼する際の気をつけておきたい注意点についても紹介。

リノベーションの見積もりを依頼する際には、ぜひ参考にしてみてください。


目次

1.リノベーション見積もりで、まずは知っておくべきポイント

リノベーションを行う際、施工会社から必ず提示されるのが「見積書」です。

しかし、見積書に記載された金額だけを見ても、その内容が適正かどうかを判断するのは簡単ではありません。

適切に判断するためには、まずリノベーションの見積もりを確認する際に押さえておきたい基本的なポイントを紹介します。

・なぜ見積金額が会社ごとに違うのか
・見積だけで判断すると失敗してしまう場合がある
・見積書は「工事内容」を確認するための資料である
・リノベーションの見積もりは2種類ある
・見積金額は最終費用と異なる場合がある

(1)なぜ見積金額が会社ごとに違うのか

同じ物件で同じ要望を伝えて依頼した場合でも、施工会社によって見積金額が異なることは珍しくありません

その主な理由として、次のような点が挙げられます。

・設備グレード、メーカーの違い
・工事範囲や仕様解釈の違い
・諸経費・利益率・保証内容の違い
・自社施工か下請けかによる違い

たとえば、同じ要望であっても、会社ごとに提携している設備メーカーや標準仕様のグレードが異なるため、見積金額に差が生じることがあります。

また、どこまでの工事を見積もりに含めるかといった工事範囲の考え方や、諸経費の算出方法の違いによっても金額は変わってきます。

(2)見積だけで判断すると失敗してしまう場合がある

見積金額の違いにはさまざまな要因があるため、単純に見積書だけで施工会社を選んでしまうと、後から想定外のトラブルにつながる可能性があります。

たとえば、A社の見積書が大まかな項目のみで構成されている場合、どの工事にどれだけの費用がかかっているのかが分かりにくく、他社の見積もりと正確に比較することが難しくなります。

場合によっては必要な工事が含まれておらず、契約後や工事開始後に追加工事が必要になり、当初の想定より費用が増えてしまうこともあります。

さらに、設備のグレードや使用する材料が想定していたものと異なる場合、完成後に「思っていた仕上がりと違う」と感じてしまうことも少なくありません。

このような失敗を防ぐためには、見積書に記された工事内容や設備の仕様、費用の内訳までしっかり確認することが大切です。

(3)見積書は「工事内容」を確認するための資料である

見積書はどのような工事を行うのかを具体的に説明する重要な資料です。

見積書に記載されているのは以下の項目です。

【見積もりの内容】
・工事内容の明細
・使用する材料・設備の仕様
・工事範囲の定義
・工事ごとの費用の内訳

見積書を確認することで、リノベーションで行われる工事内容を具体的に把握できます。

また、見積書の記載内容から施工会社の計画の精度や対応力を読み取ることも可能です。

項目が細かく整理されている見積書は、工事内容が明確で計画も綿密である可能性が高く、信頼できる施工につながりやすいといえます。

一方で、項目が大まかな場合は工事内容が不明確になり、追加工事や費用が発生するリスクもあるため注意が必要です。

見積書は単なる工事内容の明細ではなく、施工会社の信頼度の高さを図る資料ともなるため、しっかり確認することが重要です。

(4)リノベーションの見積もりは2種類ある

リノベーションの際の見積もりは大きく分けて2種類あります。

【見積もりの種類】
・概算見積もり:間取りや仕様が固まる前の見積もり
・最終見積もり(本見積):図面・仕様確定後の見積もり

概算見積もりは、依頼者の希望や条件をもとに、まず たたき台として提示される金額です。

間取りや仕様が固まる前のベースであり、これをもとにさらに細かく具体的に工事内容や費用を調整していく出発点となるため、精度はあまり高くありません。

一方、最終見積もり(本見積)は、図面や仕様が確定した後に作成される、より具体的で正式な見積書です。

概算見積もりをもとに内容を詰めたもので、契約前提として提示されます。

この見積もりをもとに施工契約が結ばれ、工事がスタートします。

(5)見積金額は最終費用と異なる場合がある

最終見積もりは契約のもとになる見積書ですが、見積金額は完成までにかかる費用を確定するものではないため注意が必要です。

綿密に見積書をチェックしても、工事中の想定外のトラブルの発生や施主側の希望の変更で費用が増える可能性があります。

【追加費用が発生する主な原因】
・現地調査により地盤改良が必要になった
・解体後、基礎の補強が必要になった
・設備の仕様やグレード、特殊施工やオプション工事を追加した
・天候不順により工事期間の延長や人件費が増加した

上記のような追加費用の可能性をあらかじめ頭に入れ、施工会社に「もし追加工事が必要になった場合におおよそどのくらいかかるか」を確認して予備費を用意しておくと安心です。

こうしておけば、想定外の費用が発生しても落ち着いて判断でき、余計なトラブルを避けることができます。

2.リノベーション見積もりを依頼する際の5つのポイント

リノベーションの見積もりを依頼する際に、意識しておきたい5つのポイントを紹介します。

リノベーション会社によって提案される設備や木材、工事内容は違ってきます。

一番理想に近いものはどの会社なのか、提案の仕方まで含めて何社か検討するのがリノベーションを成功させる近道にも繋がります。

・『一式』表記になっていないか確認する
・見積もりの有効期限を確認する
・アフターサービスの内容を確認
・リノベーション工事にかかる期間
・担当者の提案力や対応も比較する

(1)『一式』表記になっていないか確認する

リノベーションの見積もりには、『一式』と工事内容がまとめて記載されているケースがあります。

数量や単価を記載せず工事箇所や仕上げ材などが書かれていない場合は、どのような工事を行うのか内訳を明確にしてもらうのがポイント。

リノベーション工事が始まってから、工事に含まれていない部分があると後からさらに費用を請求されることも考えられます。

なるべく詳しい内容をわかりやすく提示してくれるリノベーション会社の方が、後のトラブルに発展する可能性も少なく済みますよ。

(2)見積もりの有効期限を確認する

リノベーション会社に見積もりを依頼する際には、最初に『見積もりの有効期限』を確認しておきましょう。

見積もりは木材などの価格変動やキャンペーンの適用などによって金額が変動することがあるため、その価格でできる『有効期限』があります。

その為、見積もりの価格で工事をしてもらえるのはいつまでなのかを事前に確認しておくことがポイント。

また、最初の見積もり時点で「今すぐに契約してくれれば、この金額でやります」などと急かしてくる業者には注意が必要です。

長く安心して暮らす家にするためにも、リノベーション工事を依頼する会社はよく検討して慎重に選ぶのがおすすめ。

相見積もりを避けることを目的としてすぐに契約を迫る会社もありますが、リノベーション費用は高額なケースも多く、長く過ごす住宅を任せる大事な契約です。

じっくり考えて悔いのないよう会社選びをしましょう。

(3)アフターサービスの内容を確認

リノベーションの見積もりを依頼する際には、費用だけではなくアフターサービスの内容まで確認しておきましょう。

点検を行うタイミングや、工事中のトラブル、不具合についての対応など、できる限りアフターサービスが充実している会社を選ぶのがポイント。

リノベーション会社によって、アフターサービスは違いがあるため納得のできる会社に依頼するのが重要です。

FINDではメーカー保証の他に、独自の3、6、12、18、24か月点検を実施しています。

住宅点検を行う前にはハガキに記載されたQRコードから入力フォームに入れるだけで、メンテナンス依頼も簡単に行うことが可能。

また、保証期間が終わった後であっても住宅に不安がある時や、お困りのことがあればいつでも気軽にお問い合わせください。

補修及びご相談内容によっては有償となりますが、保証期間外も長く暮らしのサポートを行っていますのでまずはお気軽にお問い合わせください。

(4)リノベーション工事にかかる期間

リノベーションの見積もりを依頼する際には、リノベーション工事にかかる期間を事前に確認しておくと安心です。

大規模なリノベーションでは仮住まいを必要とするケースも多く、ある程度の期間を知っておくと予算の設定や家探しもスムーズに進みます。

また、外壁などを含めたリノベーションをする場合は、天候によって期間が長引く可能性も含めてリノベーション会社と相談しておくのがポイント。

その際、リノベーション工事は下請け会社などに依頼するのか、自社で一括して行っているのかなども同時に気にしておくようにしましょう。

リノベーション会社が下請け会社に工事を依頼している場合、不具合やトラブルの責任の所在があいまいになってしまうこともあります。

保証についても聞いておくと、予期せぬトラブルにも焦らずに対応することが期待できます。

(5)担当者の提案力や対応も比較する

リノベーション会社を選ぶ際には、担当者の提案力や対応力も重要になってきます。

やりたいリノベーション内容のイメージを共有できているか、担当者の対応は信頼できるのかを見極めておくのがポイント。

特に、見積もりを依頼する際にはなるべく対面で会話をしながら疑問や不安を解決してくれる担当者を選びましょう。

金額が一番安いからといって会社選びをしてしまうと、後に適切なコミニュケーションが取れなかったり、工事の途中経過についての説明が無く不安な日々を過ごすことも考えられます。

また、対面が難しい場合は、オンライン打ち合わせが対応可能な会社を選ぶのがおすすめ。

コロナ禍によって多くの会社がオンラインでの打ち合わせを取り入れていますので、直接会社に行く時間の取れない際などにオンラインでの対応が可能かどうかも事前に確認しておくと安心です。

3.リノベーション見積で追加費用が発生しやすい4つのポイント

最終見積書をもとに契約を締結し、工事がスタートした後に物件の状態によって追加費用が発生することがあります。

次に、どんなケースで追加費用が発生しやすいか、代表的な例を解説します。

・解体後に発覚する下地・構造の問題
・給排水管・配管の交換
・マンション管理規約による制約での変更
・設備や仕様変更による増額

(1)解体後に発覚する下地・構造の問題

リノベーションでは、解体して初めて見積もりや事前チェックではわからなかった問題が判明することがあります。

【解体後に発覚しやすい下地・構造の問題の例】
・柱や梁にシロアリ被害がある
・梁や柱に割れや欠損がある
・床下の腐食や傾き、壁内部のカビが進んでいた
・基礎のコンクリート部分が腐食している など

特に古い建物では複数の問題が同時に発覚することも多く、想定外の追加費用が発生するケースも少なくありません。

さらに、構造に関わる追加工事は高額になりやすいため、特に注意が必要です。

そこでおすすめなのが、施工前に専門家が建物の状態をチェックするホームインスペクション(建物診断)の活用です。

隠れた劣化や補修の必要箇所を事前に調べることで。解体後の想定外のトラブルや追加費用のリスクを大幅に減らすことが可能です。

FINDでも「HOME INSPECTION(ホームインスペクションサービス)」として、建物の状態を詳しく確認できるサービスを提供しています。

(2)給排水管・配管の交換

リノベーションでは、給排水管や配管の状態によって追加工事が必要になる場合があります。

【解体後に発覚しやすい給排水管・配管の問題の例】
・給排水管のサビや腐食、汚れや詰まりが蓄積している
・配管の接続部分(継ぎ手)から水漏れや劣化が見つかる
・過去の増改築により配管ルートが複雑になっている
・配管の位置が新しい間取りや設備配置と合わない

配管は壁や床の内部に隠れているため、見積もり作成時には状態を正確に確認できないことも多く、工事を進める中で配管交換が追加工事として発生する可能性があります。

特に、築年数の古い住宅では鉄管などの古い配管が使われていることがあり、交換が必要となるケースも少なくありません。

水回りの配管は住宅の寿命にも関わる重要な部分であるため、リノベーションのタイミングで更新をすすめられることも多いようです。

(3)マンション管理規約による制約での変更

マンションの場合、管理規約による制約により、工事内容の変更や追加工事が発生し、見積金額が変動する可能性があります。

【契約後に発生しやすい管理規約による制約の例】
・床材の遮音性能(LL値など)に関するルールによる制限
・水回りの移動や配置変更の制限
・換気ダクトや設備の設置位置制限
・共用配管や排水管の位置の関係で配管ルートの変更
・躯体(コンクリート壁)に関わる工事が禁止され、間取りの変更が制限される

ただし、マンションの規約による制限は見積もり作成段階での情報収集不足が原因であり、事前に防ぐことが可能な変更です。

そのため、規約による想定外の追加変更や追加費用の発生を防ぐには、事前に管理規約を確認し、施工会社と相談しながら計画を進めることが重要です。

(4)設備や仕様変更による増額

リノベーションでは、施主の希望による設備や仕様の変更によって追加費用が発生することがあります。

例えば、見積書に設備の型番が明記されていない場合や、設置後に「イメージと違う」と感じた場合です。

また、打ち合わせやショールーム見学でグレードアップや仕様変更を希望すると、追加費用が発生することがあります。

【契約後に発生しやすい施主都合による変更の例】
・フローリングや壁材、建具の素材や色を変更する
・照明、スイッチ、収納などのオプションを追加する
・キッチンや浴室の設備をより高級なグレードに変更する など

施工会社側の都合による変更であれば追加費用は発生しませんが、契約内容にない工事や施主の希望による変更はすべて追加工事として費用が発生します。

とはいえ、リノベーションの工事中に「できればこうしたい」と思うことが出てくるのは決して珍しくありません。

そのため、追加費用を最小限に抑えるには、最終見積書を提出してもらう前に設備メーカーのショールームなどで実物を確認し、仕様やグレードを明確にしておくことが重要です。

4.相見積もりで失敗しないための6つの注意点

リノベーションの見積もりを依頼する際には、最低3社以上の会社を検討しておくのがおすすめです。

多くの会社を見ることで工事内容や提案方法の違いがわかり、より自分の理想に近いリノベーションが期待できます。

ここでは、何社か見積もりを依頼する際に気をつけたい注意点とマナーを紹介します。

・条件は全て同じにしておく
・3社〜4社程度に絞って見積もりを依頼
・費用だけでは比較しない
・他社の見積もりは見せない
・相見積もりをすると費用は割高になるケースがある
・依頼しない会社には断りの連絡をする

(1)条件は全て同じにしておく

リノベーションの相見積もりを取る際には、以下の要望をある程度同じにしておくようにしましょう。

・リノベーション完成後の理想イメージ(写真や実例などある場合はそれを見せる)
・工事したい箇所
・使用したい設備など
・おおまかな予算

何社かをしっかり比較するためには、同じ条件や同じ要望、理想を伝えた上で見積もりを依頼しておかないと意味がなくなってしまいます。

リノベーション会社によって、提案してくれる工事内容やプランは変わってきますが、最低条件だけは合わせておくように注意しましょう。

(2)3社〜4社程度に絞って見積もりを依頼

相見積りを取る際には、3〜4社程度に絞って依頼するようにしましょう。

なるべく多くの会社に見積もりを取るのは、工事内容や金額、担当者の対応の比較ができるため悪いことではありませんが、多すぎても希望をうまく伝えられなかったり時間だけを浪費したりしてしまうことも考えられます。

そのため、なるべく3社程度、多くても4社以内に絞って見積もりを依頼するのがおすすめです。

どのリノベーション会社に依頼するか決めきれない場合には、HPなどで会社の実例を見て好みや理想に近いところを選ぶのがおすすめです。

当サイトでは、リノベーション会社比較記事も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
【2026年最新】リノベーション会社おすすめ10選まとめ!

(3)費用だけでは比較しない

相見積もりをした場合、費用だけを見て比較せず設計プランやアフターサービスまで見て選ぶようにしましょう。

費用が一番安いからといって選んでしまうと、アフターサービスに不満が残ったり工事途中で追加金額がかかってしまい後悔する場合もあります。

また、プラン作成を依頼する場合は基本的な要望と理想を伝えて自由なプランニングをしたもらうのがポイント。

提案内容によって、新しい発見ができる場合も多く、より理想に近い住宅を目指してくれる会社を選ぶのがおすすめです。

(4)他社の見積もりは見せない

リノベーションの相見積りを依頼する際には、他社の見積もりを見せて値引き交渉などをするのはマナー違反ということを知っておきましょう。

見せることによって値引き対応してくれるリノベーション会社も中にはあるかもしれませんが、見積もり書は簡単に作成できるものではなく、会社独自のノウハウやコストが費やされています。

また、大切な見積もり書を他社に見せてしまうことで、見積もりを作成してくれた会社やこれから依頼する会社との信頼関係にヒビが入ってしまうことも考えられるため、他業者の見積もりを見せることはしないのがおすすめです。

(5)相見積もりをすると費用は割高になるケースがある

相見積もりを実施しているリノベーション会社では、費用が割高になってしまうケースもあります。

その大きな理由として、相見積もりを行っている会社は契約に繋がらない可能性も考え、経営していく上で必要な人件費などの費用を最初から上乗せしているからです。

また、リノベーションの費用には定価がなく、会社によって金額や工事プランも様々。

いろんな会社を見ることは大切ですが、最終的に割高になってしまう可能性も考え、なるべく3~4社程度の依頼に留めておくことがおすすめです。

(6)依頼しない会社には断りの連絡をする

相見積もりを依頼する際、1社に絞ったらその他の会社にはきちんと断りの連絡を入れるのがマナーです。

「断るのが気まずい」と考えてしまう方も多いかもしれませんが、連絡せずに終わりにしてしまうのはマナー違反とされています。

連絡しないのが一番相手に悪い印象を与えてしまいますので、最低限の連絡をして断ることがポイントです。

5.リノベーション見積もりの流れ

リノベーションの見積もりを依頼する際の流れは、以下のようになっています。

①理想のリノベーション内容を整理する
②予算の上限を決める
③施工会社を選定する
⑤見積もりを取って気になった会社には現地調査を依頼する
⑥依頼したい会社を決める

人によって流れに多少の違いはありますが、見積もりを依頼する際にはまず目的と内容を決めておくことが大切です。

ここでは、それぞれ詳しく解説します。

(1)理想のリノベーション内容を整理する

リノベーションの見積もりを依頼する前に、まずは自分の理想や希望するリノベーションの内容を具体的に整理しておくことが重要です。

【明確化しておくこと】
・間取り:部屋の配置やサイズ、使い勝手の希望
・部屋の使用目的:「家族が集まるリビング」「趣味に没頭できる個室」など
・デザイン・テイスト:内装のイメージや色味、素材感の希望
・設備や仕様:必須の設備やこだわりポイント

予算やスペースに制限がある場合は、希望の優先順位をつけておくことも重要です。

施主側の希望や条件を明確化しておくと、施工会社との共通理解が深まり正確に意思を共有しやすくなります。

その結果、施工会社から提案されるプランや見積もりの精度も高まり、工事中に追加工事が必要になるケースを減らすことにもつながります

希望通りの内容で工事が進むことで、完成後の満足度も高くなります。

(2)予算の上限を決める

希望の明確化の次に、総予算の上限を決めておきましょう。

リノベーションにかける費用は、「自己資金+ローン+予備費」で考えます。

【予算の内訳】
・自己資金:手元にある資金
・住宅ローンやリフォームローン:借入可能額や返済負担を踏まえて算定
・予備費:工事中の追加費用や仕様変更に備え、総予算の5~10%程度を目安に確保

予算の上限を決めておくことで施工会社も提案の範囲を明確にでき、工事計画や見積もりの精度も向上します。

また、先に決めた希望の優先順位に沿って必要な工事とこだわりポイントのバランスを予算の範囲内で取りながら計画を進められます。

なお、自己資金のすべてをリノベーションに充てるのではなく、生活費や緊急費用を残し、無理のない資金配分を意識することも重要です。

(3)施工会社を選定する

満足できるリノベーションの実現には施工会社の選定も非常に重要なポイントです。

施工会社を選ぶ際は、以下の5つのポイントをチェックして候補を絞り込みましょう

【施工会社選びのポイント】
・施工実績
・得意分野
・施工体制や資格
・対応エリア
・口コミ、評価

まずは施工実績や得意分野を確認し、自分の希望や条件に合う会社を絞り込みます。

そのうえで、施工体制や保有資格、対応エリア、口コミ・評価などをチェックし、信頼できる会社かを見極めましょう。

施工会社選びについてさらに詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてください。
リノベーションはどこに相談すればいい?会社の選び方や注意点を解説

(4)現地調査を依頼する

施工会社の選定後は、実際の建物の状況など工事に必要な情報を把握し、見積もりを作成するため現地調査を行います。

【現地調査で確認される主な項目】・建物の構造や下地の状態(柱・梁・基礎など)・配管や電気配線の位置や劣化状況・日当たりや風通しなどの住環境・管理規約や共用部分との関係(マンション) など

施工会社による現地調査は、一般的には、概算見積もりを受け取った後、最終見積もり(本見積もり)を作成する前に無料で実施されます。

現地調査を行うことで見積もり金額の精度が高まり、工事中の追加工事や仕様変更が必要になるリスクを減らせます。

ただし、施工会社の現地調査はあくまで工事に必要な情報を把握することが目的であり、建物の劣化や欠陥まで詳しく診断することは少ない点に注意が必要です。

築年数が古い建物や劣化が心配な場合は、第三者の専門家によるホームインスペクション(住宅診断)を活用すると、見積もりの精度を高め、工事中の追加工事を回避しやすくなります。

FIND:HOME INSPECTION

(5)見積提示・内容確認

現地調査の後に提示される見積書は、単なる金額表ではなく、工事内容や施工会社の計画力を把握するための重要な資料です。

内容をしっかり確認することで、後からのトラブルや追加費用のリスクを減らすことができます。

見積書の確認ポイント
工事項目の詳細さ工事内容、抜けや漏れがないか
設備の詳細さ建材や設備の型番、グレード、色や材質など
別途工事の内容見積に含まれない追加工事の条件
諸経費の金額搬入費、廃材処理費、管理費などの内訳(一般的に工事費の10〜15%前後が目安)
想定追加項目の記載追加費用が発生しやすい項目の記載や予備費の有無
保証内容施工後の保証期間や対象範囲、アフターサポートの有無

確認の際は、「一式」「別途相談」などの曖昧な表現や項目がないかにも注意しましょう。

不明な点があれば施工会社に質問や確認、修正を依頼し、納得できる内容に整えてから契約に進むことが重要です。

6.見積もり作成にかかる期間は?

リノベーションの見積もりにかかる期間は、平均で5日程度になっています。

大幅な間取り変更やフルリノベーションを行う場合、見積もりに1ヶ月以上かかるケースも少なくありません。

リノベーションの要望や規模によって、見積もり作成期間が長くなることを頭に入れておきましょう。

また、リノベーションでは建築基準法の確認申請が必要になるので、リフォームと比較すると見積もり作成期間が長くなる傾向にあります。

連絡がなく、1.5ヶ月以上見積もりが出ない場合はその会社にもう一度連絡するか、そのままリノベーションを依頼していいのか再度考えるようにした方がいいかもしれません。

工事規模によって変動することがありますが、基本的にFINDの全面リノベーション見積もりは、3~5週間で作成可能です。

費用は無料で行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

7.実際の見積もり項目実例

リノベーション会社によって、見積もりの詳細は変わっていますが、基本的な構成は大きく変わりません。

ここでは、FINDのリノベーション見積もり項目を例として紹介します。

■主な見積もり項目例
・解体撤去費用(既存設備・内装の撤去)
・床工事費用(フローリング材、施工費など)
・浴室・キッチンなどの設備工事
・給排水工事費
・仮設工事費
・廃材処分費
・諸経費

会社によっては、これらの項目が「一式」とまとめられている場合もあるため、どこまでの工事内容が含まれているのかを確認することが重要です。

なお、実際の項目名称や内訳は会社ごとに異なりますが、FINDのリノベーション見積もりでも上記のような内容を含めて提示しています。

8.実際のリノベーションにかかる費用実例3選

どのくらいのリノベーションをしたら費用はいくらくらいになるのか、ここでは実際のリノベーション費用の実例3選を紹介します。

全てFINDで手がけている実例ですので、ぜひ依頼する際の参考にしてみてください。

(1)好きなものに囲まれて、美意識あるライフスタイルを実現

築17年の中古住宅を、1000万円かけてリノベーションした実例です。

見積もりを制作する上で、「この中古マンションではどのようなリノベーションができるか」「費用がいくらくらいかかるか」をご相談いただきました。

今回のリノベーションのポイントは、間取り変更を行って作成した暮らしの中心になる広々としたリビングダイニング。

各居室はミニマルな空間でシンプルに構成しながらも、大好きなインテリアが映える住まいを実現しました。

また、ナチュラル&モノトーンをベースに素材の質感が際立つ仕上げに。

オーク材のへリンボーンの床材に、設備機器にもこだわったオーダーキッチンを採用し、どこにいても家族の気配を感じる、心地いい住まいが完成しました。

費用1000万円
築年数17年
面積73㎡
区分/間取りRC/2LDK+SIK
【ご注意】掲載されている施工金額は、施工当時の価格(2021年)に基づいております。現在は、原材料費や物流コストの高騰により、同条件の工事でも価格が異なる場合がございます。最新の概算費用については、お気軽にお問い合わせください。

(2)木の風合いと白を基調に、みんなが楽しく過ごせる住まい

500万円で、家族と一緒に楽しく過ごせる住まいを目指しリノベーションした実例です。

今回のリノベーションでは、中古マンション購入と同時に工事内容や予算のバランスを含めた見積もり作成、打ち合わせを行いました。

1番のポイントは、L型の対面型にレイアウトを変更したキッチン。

木のやさしい風合いと白を基調に、アクセントでカラーをプラスしながら大好きなインテリアが映える空間を実現しています。

また、「みんなで料理がしたい」というコンセプトのもとつくりあげたキッチンは、リビングとの兼ね合いで寸法を何度も検討し、見せる収納と隠す収納で納得のいくスペースにデザイン。

子供が遊べる和室や遊び心のある壁紙を選びながら、内装上手なリノベーションが完成しました。

費用500万円
築年数
面積
区分/間取りRC造/3LDK
【ご注意】掲載されている施工金額は、施工当時の価格(2021年)に基づいております。現在は、原材料費や物流コストの高騰により、同条件の工事でも価格が異なる場合がございます。最新の概算費用については、お気軽にお問い合わせください。

(3)ヘリンボーン、タイル、自分たちらしい空間へ

450万円かけて、ヘリンボーンの床とタイル、造作建具が印象的な住まいにリノベーションした実例です。

今回のリノベーションでは、白を基調に木とタイルの質感が空間を優しくするよう住まいを演出しています。

開放感のある対面キッチンには、ガラスのパーティションやアイストップになるタイルを採用。

エントランスと洋室の壁には人気の明かりとり窓を配置することで、以前は暗かった廊下も明るい空間になるよう工夫しました。

収納も見せる収納と既製品のものを組み合わせて今の暮らしを楽しむ住まいが実現しています。

費用450万円
築年数
面積
区分/間取りRC造/2LDK
【ご注意】掲載されている施工金額は、施工当時の価格(2021年)に基づいております。現在は、原材料費や物流コストの高騰により、同条件の工事でも価格が異なる場合がございます。最新の概算費用については、お気軽にお問い合わせください。

リノベーションの見積もりならFIND

FINDは神奈川県川崎市に本社を構える、リノベーション、リフォーム、不動産売買仲介、空間デザイン、ホームインスペクションまで行うリノベーション会社です。

上記で紹介した以外の実例も公式サイトに多数掲載していますので、気になった方はこちらから覗いてみてくださいね。

また、FINDのリノベーションでは、プランナー、設計士、不動産のプロがチームになって理想の住まい造りのお手伝いを行わせていただきます。

まずはお気軽にお問い合わせください。

海老澤 知絵

ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者