COLUMNコラム

リノベーションの見積もりの流れとポイント!相見積もり時の注意点

「リノベーションの見積もりを取る時のポイントは?」
「何社か見積もりを依頼する時の注意点とは?」

そんな疑問をお持ちではありませんか?

本記事ではリノベーションの見積もりを取る際の流れからポイントまで詳しく解説していきます。

また、何社かリノベーションの見積もりを依頼する際の気をつけておきたい注意点についても紹介。

リノベーションの見積もりを依頼する際には、ぜひ参考にしてみてください。


目次

1.リノベーション見積もりの流れ

リノベーションの見積もりを依頼する際の流れは、以下のようになっています。

①やりたいリノベーション内容を固める
②予算を決める
③会社を何社かピックアップする
④見積もりを何社かに依頼
⑤見積もりを取って気になった会社には現地調査を依頼する
⑥依頼したい会社を決める

人によって流れに多少の違いはありますが、見積もりを依頼する際にはまず目的と内容を決めておくことが大切です。

「キッチンを使いやすくしたい」「間取り変更をして家事動線を見直したい」などリノベーションをする上での目的を明確にしておくことで、その後の打ち合わせもスムーズに進みます。

また、リノベーション会社に見積もりを依頼する際は最低3社に依頼するのがおすすめ。

多すぎても時間がかかりすぎてしまったり、少なすぎても比較ができずに終わってしまうので3〜4社に抑えるようにしましょう。

2.リノベーション見積もりを依頼する際の5つのポイント

リノベーションの見積もりを依頼する際に、意識しておきたい5つのポイントを紹介します。

リノベーション会社によって提案される設備や木材、工事内容は違ってきます。

一番理想に近いものはどの会社なのか、提案の仕方まで含めて何社か検討するのがリノベーションを成功させる近道にも繋がります。

(1)見積もりの有効期限を確認する

リノベーション会社に見積もりを依頼する際には、最初に『見積もりの有効期限』を確認しておきましょう。

見積もりは木材などの価格変動やキャンペーンの適用などによって金額が変動することがあるため、その価格でできる『有効期限』があります。

その為、見積もりの価格で工事をしてもらえるのはいつまでなのかを事前に確認しておくことがポイント。

また、最初の見積もり時点で「今すぐに契約してくれれば、この金額でやります」などと急かしてくる業者には注意が必要です。

長く安心して暮らす家にするためにも、リノベーション工事を依頼する会社はよく検討して慎重に選ぶのがおすすめ。

相見積もりを避けることを目的としてすぐに契約を迫る会社もありますが、リノベーション費用は高額なケースも多く、長く過ごす住宅を任せる大事な契約です。

じっくり考えて悔いのないよう会社選びをしましょう。

(2)『一式』の表示に注意

リノベーションの見積もりには、『一式』と工事内容がまとめて記載されているケースがあります。

数量や単価を記載せず工事箇所や仕上げ材などが書かれていない場合は、どのような工事を行うのか内訳を明確にしてもらうのがポイント。

リノベーション工事が始まってから、工事に含まれていない部分があると後からさらに費用を請求されることも考えられます。

なるべく詳しい内容をわかりやすく提示してくれるリノベーション会社の方が、後のトラブルに発展する可能性も少なく済みますよ。

(3)アフターサービスの内容を確認

リノベーションの見積もりを依頼する際には、費用だけではなくアフターサービスの内容まで確認しておきましょう。

点検を行うタイミングや、工事中のトラブル、不具合についての対応など、できる限りアフターサービスが充実している会社を選ぶのがポイント。

リノベーション会社によって、アフターサービスは違いがあるため納得のできる会社に依頼するのが重要です。

FINDではメーカー保証の他に、独自の3、6、12、18、24か月点検を実施しています。

住宅点検を行う前にはハガキに記載されたQRコードから入力フォームに入れるだけで、メンテナンス依頼も簡単に行うことが可能。

また、保証期間が終わった後であっても住宅に不安がある時や、お困りのことがあればいつでも気軽にお問い合わせください。

補修及びご相談内容によっては有償となりますが、保証期間外も長く暮らしのサポートを行っていますのでまずはお気軽にお問い合わせください。

(4)リノベーション工事にかかる期間

リノベーションの見積もりを依頼する際には、リノベーション工事にかかる期間を事前に確認しておくと安心です。

大規模なリノベーションでは仮住まいを必要とするケースも多く、ある程度の期間を知っておくと予算の設定や家探しもスムーズに進みます。

また、外壁などを含めたリノベーションをする場合は、天候によって期間が長引く可能性も含めてリノベーション会社と相談しておくのがポイント。

その際、リノベーション工事は下請け会社などに依頼するのか、自社で一括して行っているのかなども同時に気にしておくようにしましょう。

リノベーション会社が下請け会社に工事を依頼している場合、不具合やトラブルの責任の所在があいまいになってしまうこともあるので保証についても聞いておくと、予期せぬトラブルにも焦らずに対応することが期待できます。

(5)担当者との相性

リノベーション会社を選ぶ際には、担当者との相性が重要になってきます。

やりたいリノベーション内容のイメージを共有できているか、担当者の対応は信頼できるのかを見極めておくのがポイント。

特に、見積もりを依頼する際にはなるべく対面で会話をしながら疑問や不安を解決してくれる担当者を選びましょう。

金額が一番安いからといって会社選びをしてしまうと、後に適切なコミニュケーションが取れなかったり、工事の途中経過についての説明が無く不安な日々を過ごすことも考えられます。

また、対面が難しい場合は、オンライン打ち合わせが対応可能な会社を選ぶのがおすすめ。

コロナ禍によって多くの会社がオンラインでの打ち合わせを取り入れていますので、直接会社に行く時間の取れない際などにオンラインでの対応が可能かどうかも事前に確認しておくと安心です。

3.リノベーション見積もりにかかる費用は?

ほとんどのリノベーション会社は、リノベーション見積もりを無料で受け付けていますが、なかには有料の場合もあります。

一般的な無料のリノベーション見積もりでは『概算見積り』といってざっくりとした工事内容の金額を表すものですが、有料の見積もりでは図面作成やプランニングまで行われることが多く、より正確な見積もりが期待できます。

有料見積もりにかかる費用は数千円~数万円で、会社によって金額に差があります。

また、見積もりを無料としていても実際に家を見るための『出張費』や、雨漏り・耐震などの『診断費用』が別で必要になるケースもあるので注意しておきましょう。

リノベーション会社に見積もりを依頼する際には、どこまでが無料で対応可能なのかを事前に確認しておくのがおすすめです。

4.見積もり作成にかかる期間

リノベーションの見積もりにかかる期間は、平均で5日程度になっています。

大幅な間取り変更やフルリノベーションを行う場合、見積もりに1ヶ月以上かかるケースも少なくありません。

リノベーションの要望や規模によって、見積もり作成期間が長くなることを頭に入れておきましょう。

また、リノベーションでは建築基準法の確認申請が必要になるので、リフォームと比較すると見積もり作成期間が長くなる傾向にあります。

連絡がなく、1ヶ月以上見積もりが出ない場合はその会社にもう一度連絡するか、そのままリノベーションを依頼していいのか再度考えるようにした方がいいかもしれません。

工事規模によって変動することがありますが、基本的にFINDの全面リノベーション見積もりは、2~3週間で作成可能です。

費用は無料で行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

5.相見積もりの注意点

リノベーションの見積もりを依頼する際には、最低3社以上の会社を検討しておくのがおすすめです。

多くの会社を見ることで工事内容や提案方法の違いがわかり、より自分の理想に近いリノベーションが期待できます。

ここでは、何社か見積もりを依頼する際に気をつけたい注意点とマナーを紹介します。

(1)相見積もりをすると費用は割高になるケースがある

相見積もりを実施しているリノベーション会社では、費用が割高になってしまうケースもあります。

その大きな理由として、相見積もりを行っている会社は契約に繋がらない可能性も考え、経営していく上で必要な人件費などの費用を最初から上乗せしているからです。

また、リノベーションの費用には定価がなく、会社によって金額や工事プランも様々。

いろんな会社を見ることは大切ですが、最終的に割高になってしまう可能性も考え、なるべく3~4社程度の依頼に留めておくことがおすすめです。

(2)条件は全て同じにしておく

リノベーションの相見積もりを取る際には、以下の要望をある程度同じにしておくようにしましょう。

・リノベーション完成後の理想イメージ(写真や実例などある場合はそれを見せる)
・工事したい箇所
・使用したい設備など
・おおまかな予算

何社かをしっかり比較するためには、同じ条件や同じ要望、理想を伝えた上で見積もりを依頼しておかないと意味がなくなってしまいます。

リノベーション会社によって、提案してくれる工事内容やプランは変わってきますが、最低条件だけは合わせておくように注意しましょう。

(3)3社〜4社程度に絞って見積もりを依頼

相見積りを取る際には、3〜4社程度に絞って依頼するようにしましょう。

なるべく多くの会社に見積もりを取るのは、工事内容や金額、担当者の対応の比較ができるため悪いことではありませんが、多すぎても希望をうまく伝えられなかったり時間だけを浪費したりしてしまうことも考えられます。

そのため、なるべく3社程度、多くても4社以内に絞って見積もりを依頼するのがおすすめです。

どのリノベーション会社に依頼するか決めきれない場合には、HPなどで会社の実例を見て好みや理想に近いところを選ぶのがおすすめです。

当サイトでは、リノベーション会社比較記事も紹介していますのでぜひこちらも参考にしてみてくださいね。

(4)他社の見積もりは見せない

リノベーションの相見積りを依頼する際には、他社の見積もりを見せて値引き交渉などをするのはマナー違反ということを知っておきましょう。

見せることによって値引き対応してくれるリノベーション会社も中にはあるかもしれませんが、見積もり書は簡単に作成できるものではなく、会社独自のノウハウやコストが費やされています。

また、大切な見積もり書を他社に見せてしまうことで、見積もりを作成してくれた会社やこれから依頼する会社との信頼関係にヒビが入ってしまうことも考えられるため、他業者の見積もりを見せることはしないのがおすすめです。

(5)依頼しない会社には断りの連絡をする

相見積もりを依頼する際、1社に絞ったらその他の会社にはきちんと断りの連絡を入れるのがマナーです。

「断るのが気まずい」と考えてしまう方も多いかもしれませんが、連絡せずに終わりにしてしまうのはマナー違反とされています。

連絡しないのが一番相手に悪い印象を与えてしまいますので、最低限の連絡をして断ることがポイントです。

(6)費用だけでは比較しない

相見積もりをした場合、費用だけを見て比較せず設計プランやアフターサービスまで見て選ぶようにしましょう。

費用が一番安いからといって選んでしまうと、アフターサービスに不満が残ったり工事途中で追加金額がかかってしまい後悔する場合もあります。

また、プラン作成を依頼する場合は基本的な要望と理想を伝えて自由なプランニングをしたもらうのがポイント。

提案内容によって、新しい発見ができる場合も多く、より理想に近い住宅を目指してくれる会社を選ぶのがおすすめです。

6.実際の見積もり項目実例

リノベーション会社によって、見積もりの詳細は変わっていますが、FINDのリノベーション見積もり項目は以下のようになっています。

細かい内容に違いはありますが、項目など一例として参考にしてみてください。

床工事費用
解体撤去費用
(既存フローリング撤去)
フローリング材
床工事費
浴室工事
解体撤去費用
(既存浴室撤去)
ユニットバス
取付工事費
給排水工事費
仮設工事費
廃材処分費
経費

7.実際のリノベーションにかかる費用実例3選

どのくらいのリノベーションをしたら費用はいくらくらいになるのか、ここでは実際のリノベーション費用の実例3選を紹介します。

全てFINDで手がけている実例ですので、ぜひ依頼する際の参考にしてみてください。

(1)好きなものに囲まれて、美意識あるライフスタイルを実現

築17年の中古住宅を、1000万円かけてリノベーションした実例です。

見積もりを制作する上で、「この中古マンションではどのようなリノベーションができるか」「費用がいくらくらいかかるか」をご相談いただきました。

今回のリノベーションのポイントは、間取り変更を行って作成した暮らしの中心になる広々としたリビングダイニング。

各居室はミニマルな空間でシンプルに構成しながらも、大好きなインテリアが映える住まいを実現しました。

また、ナチュラル&モノトーンをベースに素材の質感が際立つ仕上げに。

オーク材のへリンボーンの床材に、設備機器にもこだわったオーダーキッチンを採用し、どこにいても家族の気配を感じる、心地いい住まいが完成しました。

費用1000万円
築年数17年
面積73㎡
区分/間取りRC/2LDK+SIK

(2)木の風合いと白を基調に、みんなが楽しく過ごせる住まい

500万円で、家族と一緒に楽しく過ごせる住まいを目指しリノベーションした実例です。

今回のリノベーションでは、中古マンション購入と同時に工事内容や予算のバランスを含めた見積もり作成、打ち合わせを行いました。

1番のポイントは、L型の対面型にレイアウトを変更したキッチン。

木のやさしい風合いと白を基調に、アクセントでカラーをプラスしながら大好きなインテリアが映える空間を実現しています。

また、「みんなで料理がしたい」というコンセプトのもとつくりあげたキッチンは、リビングとの兼ね合いで寸法を何度も検討し、見せる収納と隠す収納で納得のいくスペースにデザイン。

子供が遊べる和室や遊び心のある壁紙を選びながら、内装上手なリノベーションが完成しました。

費用500万円
築年数
面積
区分/間取りRC造/3LDK

(3)ヘリンボーン、タイル、自分たちらしい空間へ

450万円かけて、ヘリンボーンの床とタイル、造作建具が印象的な住まいにリノベーションした実例です。

今回のリノベーションでは、白を基調に木とタイルの質感が空間を優しくするよう住まいを演出しています。

開放感のある対面キッチンには、ガラスのパーティションやアイストップになるタイルを採用。

エントランスと洋室の壁には人気の明かりとり窓を配置することで、以前は暗かった廊下も明るい空間になるよう工夫しました。

収納も見せる収納と既製品のものを組み合わせて今の暮らしを楽しむ住まいが実現しています。

費用450万円
築年数
面積
区分/間取りRC造/2LDK

リノベーションの見積もりならFIND

FINDは神奈川県川崎市に本社を構える、リノベーション、リフォーム、不動産売買仲介、空間デザイン、ファイナンシャルプランニング、ホームインスペクションまで行うリノベーション会社です。

上記で紹介した以外の実例も公式サイトに多数掲載していますので、気になった方はこちらから覗いてみてくださいね。

また、FINDのリノベーションでは、プランナー、設計士、不動産のプロ、FPがチームになって理想の住まい造りのお手伝いを行わせていただきます。

まずはお気軽にお問い合わせください。

海老澤 知絵

ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者