COLUMNコラム

断熱リノベーションの費用や補助金、コストを抑えるコツを解説

「家が冬は寒くて夏は暑くて大変。光熱費も上がって困っている」
「断熱リノベーションで快適になると聞いたけれど、どんな効果があるの?費用は?」

そんな疑問や不安をお持ちではありませんか?

本記事では、断熱リノベーションを検討すべきケースをはじめ、効果・メリット、方法、費用相場、費用を抑えるコツについて解説します。

断熱リノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。


目次

1.断熱リノベーションとは?

断熱リノベーションとは、住宅の壁や床、天井、窓などの断熱性能を高め、外気の影響を受けにくい住まいにするための改修工事です。

断熱性能の低い住宅では外気の影響を受けやすく、季節による室温の変化も大きくなります。

その結果、冷暖房の使用時間が長くなって光熱費がかさむほか、窓や壁の表面温度が下がることで結露が発生しやすくなることもあります。

結露を放置すると、カビやダニの発生だけでなく、建材の腐食や劣化につながる可能性もあります。

こうした住まいの暑さ・寒さや結露などの悩みを改善する方法の一つが、断熱リノベーションです。

断熱工事には、窓の交換や内窓の設置、壁や床、天井への断熱材の施工などがあります。

施工する場所や方法によって得られる効果や費用、工事期間が異なるため、自宅の状態や悩みに合わせて施工内容を検討することが重要です。

2.断熱リノベーションを検討すべきケースとは?

「エアコンをつけているのに部屋がなかなか涼しくならない」「暖房を止めるとすぐに寒くなってしまう」など、住まいの暑さや寒さが気になる場合は、住宅の断熱性能が影響していることがあります。

ここからは、断熱リノベーションを検討したい5つのケースを紹介します。

(1)夏は暑く、冬は寒い
(2)冷暖房の効きが悪く、光熱費が高い
(3)窓や壁の結露・カビが気になる
(4)部屋ごとの温度差が大きい
(5)古い住宅のリノベーションを検討している

(1)夏は暑く、冬は寒い

夏の暑さや冬の寒さを感じやすい場合は、住宅の断熱性能が十分でない可能性があります。

断熱性能が低い住宅では外気の影響を受けやすく、夏は日差しや外の熱が室内へ伝わり、冬は室内の暖かさが外へ逃げやすくなります。

そのため、冷暖房を使用していても室温が安定しにくく、窓の近くや床など、場所によって極端な暑さや寒さを感じることもあります。

こうした状態が続く場合は、窓や壁、床、天井などの断熱性能を確認してみましょう。

(2)冷暖房の効きが悪く、光熱費が高い

冷暖房を長時間使用しても室温が安定しない場合は、住宅の断熱性能が影響していることがあります。

断熱性能が低い住宅では、冷暖房で調整した室内の熱が外へ逃げたり、外の熱が室内へ入り込んだりするため、設定温度を維持しにくくなります。

その結果、エアコンの稼働時間が長くなり、電気の使用量が増えることがあります。

断熱性能を高めることで冷暖房効率の向上が期待できるため、光熱費が負担になっている場合は断熱性能を見直すことも一つの方法です。

(3)窓や壁の結露・カビが気になる

冬になると窓に水滴がついたり、壁や窓まわりにカビが発生したりする場合も、住宅の断熱性能が関係している可能性があります。

結露は、暖かく湿った室内の空気が、外気によって冷やされた窓や壁などに触れることで発生します。

断熱性能が低い住宅では窓や壁の表面温度が下がりやすいため、結露も発生しやすくなります。

結露を放置するとカビやダニが発生しやすくなるほか、壁の内部など見えない場所で発生した場合は建材の劣化につながることもあります。

換気や除湿だけでは結露を抑えられない場合は、窓や壁などの断熱性能も確認してみましょう。

(4)部屋ごとの温度差が大きい

リビングは暖かいのに廊下や脱衣所は寒いなど、部屋ごとの温度差が大きい場合も、住宅の断熱性能が十分でない可能性があります。

断熱性が十分でない住宅では外気温の影響を受けやすく、場所によって室温に差が生じることがあります。

特に冬は、暖かいリビングから冷えた廊下やトイレ、脱衣所などへ移動した際の急激な温度変化が体への負担となり、ヒートショックのリスクを高める要因になります。

家の中の温度差を小さくするには、一部の部屋だけでなく、廊下や水回りを含めた住まい全体の断熱性能を見直すことがポイントです。

(5)古い住宅のリノベーションを検討している

中古住宅の購入や築年数が経過した自宅のリノベーションを検討している場合は、内装や設備と合わせて断熱性能も確認しておきましょう。

古い住宅は、現在の住宅と比べて断熱性能が十分でない場合があるほか、断熱材のずれや劣化によって本来の性能を発揮できていないこともあります。

ただし、築年数だけで断熱性能の良し悪しを判断することはできません。

住宅によって断熱材の種類や施工箇所、状態が異なるため、リノベーションを始める前に現在の断熱状態を確認することが必要です。

特に、間取り変更などを伴う大規模なリノベーションでは、壁や床を解体するタイミングで断熱材を確認し、必要な箇所をまとめて施工することで効率的に工事を進められます。

後から断熱工事のために完成した壁や床を再び解体する必要がないよう、リノベーションの計画段階から断熱工事も含めて検討しておきましょう。

3.断熱リノベーションの5つの効果・メリット

ここでは、断熱リノベーションをすることで得られるメリット・効果について説明します。

(1)快適性の向上
(2)光熱費の削減
(3)結露防止
(4)資産価値の向上
(5)防音効果の向上

(1)快適性の向上

断熱リノベーションの大きなメリットは、季節を問わず快適な室内環境を保ちやすくなることです。

住宅の断熱性能を高めることで、夏の暑さや冬の寒さなど、外気温の影響を受けにくくなります。内窓の設置や高断熱窓への交換、壁・床・天井への断熱材の施工などによって、冷暖房で調整した室温も維持しやすくなります。

また、住宅内の温度差が小さくなることで、冬場の急激な温度変化によるヒートショックなどのリスクを抑える効果も期待できます。

一年を通して快適に過ごせる住環境をつくるうえで、断熱性能の向上は重要なポイントです。

(2)光熱費の削減

断熱リノベーションによって、冷暖房にかかる光熱費の削減も期待できます。

断熱性能を高めると、冷暖房で調整した室温を維持しやすくなり、エアコンなどの稼働時間やエネルギー消費を抑えやすくなります。

そのため、毎月の冷暖房費を抑えたい場合にも、断熱リノベーションは有効な選択肢の一つです。

(3)結露防止

断熱リノベーションには、窓や壁などに発生する結露を抑える効果も期待できます。

断熱性能を高めることで窓や壁の表面温度が下がりにくくなり、室内外の温度差による結露の発生を抑えやすくなります。

結露を抑えることは、カビやダニの発生防止だけでなく、建材の劣化を防ぐことにもつながります。

(4)資産価値の向上

断熱リノベーションによって、住宅の断熱性能や省エネ性能を高めることができます。

住宅の断熱・省エネ性能に関連する主な制度や基準には、以下のようなものがあります。

断熱等性能等級住宅の断熱性能を示す等級。等級1〜7があり、数字が大きいほど高い断熱性能を示す
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)建築物の省エネ性能を第三者評価機関が評価・表示する制度
長期優良住宅耐震性や省エネ性、劣化対策など一定の基準を満たした住宅を認定する制度
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)高断熱化や省エネ設備などによって、年間の一次エネルギー消費量の収支をおおむねゼロ以下にすることを目指した住宅

断熱リノベーションを行っただけで、これらの認定や評価を自動的に取得できるわけではありません。

ただし、断熱性能や省エネ性能を客観的に示せることは、住宅を購入・賃借する際の判断材料の一つとなるため、将来的な売却や賃貸時に評価される可能性があります。

また、一定の省エネ性能を満たすことで、補助金や住宅ローン控除などの対象となる場合もあります。

(5)防音効果の向上

断熱リノベーションでは、施工内容によって防音性能の向上が期待できる場合があります。

断熱材のなかには音を吸収する性質を持つものがあるほか、窓の断熱工事によって気密性が高まり、屋外から侵入する音を抑えられる場合があるためです。

たとえば、グラスウールやロックウールなどの繊維系断熱材には吸音性があります。

また、内窓を設置すると既存の窓との間に空気層ができるため、車の走行音や人の話し声など、屋外から伝わる音を軽減する効果も期待できます。

断熱工事は防音を主目的とした工事ではありませんが、道路や線路などの騒音が気になる住宅では、断熱性能とあわせて防音性能も考慮して施工内容を検討するとよいでしょう。

4.断熱リノベーションの4つのデメリット・注意点

断熱リノベーションには多くのメリットがありますが、費用や工事期間、施工範囲によっては注意が必要です。

ここでは、施工前に知っておきたい4つのデメリット・注意点を紹介します。

(1)施工範囲によっては費用が高額になる
(2)工事内容によっては仮住まいが必要になる
(3)部分的な断熱では十分な効果を得られない場合がある
(4)断熱だけでなく気密・換気も考える必要がある

(1)施工範囲によっては費用が高額になる

断熱リノベーションは、施工範囲や工事内容によって費用が高額になる場合があります。

特に壁や床、天井の断熱工事では、既存の仕上げ材を剥がして断熱材を施工し、壁紙や床材などを仕上げ直す必要があるため、その分工事費もかかります。

住宅全体を断熱する場合は費用が大きくなりやすい一方、内窓の設置など部分的な工事であれば、費用を抑えながら暑さや寒さの改善を図れるケースもあります。

予算と改善したい場所を整理し、優先順位をつけて施工範囲を決めることが大切です。

(2)工事内容によっては仮住まいが必要になる

断熱リノベーションでは、施工する場所や範囲によって仮住まいが必要になる場合があります。

窓や内窓の工事は住みながら施工できるケースもありますが、壁や床、天井を解体する大規模な工事では、工事期間中に生活スペースを確保できないことがあります。

特に住宅全体を断熱する場合は工事期間も長くなりやすいため、仮住まいが必要か事前に確認しておきましょう。

仮住まいをする場合は、工事費だけでなく、家賃や引っ越し費用、荷物の保管費用なども含めて資金計画を立てる必要があります。

なお、仮住まいについては、以下の記事で詳しく解説しています。
▸ リフォーム中の仮住まいとは?費用相場や選び方、節約のコツを徹底解説

(3)部分的な断熱では十分な効果を得られない場合がある

一部分だけを断熱しても、住宅の状態によっては十分な効果を得られない場合があります。

たとえば、窓の断熱性能を高めても、壁や床、天井から熱が出入りしやすければ、住宅全体の室温は安定しにくくなります。

また、特定の部屋だけを断熱すると、廊下やほかの部屋との温度差が大きくなることもあります。

一方で、熱の出入りが大きい場所を特定して優先的に施工すれば、部分的な断熱でも室内環境の改善が期待できます。

限られた予算で断熱する場合は、住宅の断熱状態や暑さ・寒さの原因を確認したうえで、施工箇所の優先順位を決めましょう。

(4)断熱だけでなく気密・換気も考える必要がある

断熱リノベーションでは、断熱性能だけでなく、気密性や換気もあわせて考えることが重要です。

断熱性能を高めても住宅に隙間が多ければ、そこから外気が出入りし、十分な効果を得られないことがあります。

そのため、断熱とあわせて住宅の隙間を減らし、気密性を確保することも必要です。

また、気密性を高めた住宅では、空気の滞留を防ぎ適切な換気量を確保するため、換気設備が適切に機能しているか確認することも重要です。

断熱リノベーションを行う際は、断熱性能だけでなく、住宅の気密性や換気設備の状態もあわせて確認しておきましょう。

5.断熱リノベーションの部位別方法と工期、費用相場

次に部位別に断熱リノベーションの方法や工期、費用相場を解説していきます。

断熱工事の内容や費用感が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

(1)壁
(2)天井
(3)床
(4)窓・ドア
(5)外壁・屋根

(1)壁

壁の断熱リノベーションでは、既存の壁を剥がして断熱材を施工する方法があります。

室内側から施工する場合は、既存の壁を剥がし、柱などの間にグラスウールや吹付ウレタンフォームなどの断熱材を施工してから、壁を仕上げ直します。

施工範囲や住宅の状態によって異なりますが、住宅全体の壁を施工する場合は、工期が2週間〜1か月程度、費用は80万〜350万円程度が目安です。

壁の断熱は施工範囲によって費用や工期が大きく変わるため、住宅の構造や現在の断熱状態を確認したうえで施工方法を決めることが重要です。

(2)天井裏

屋根や天井から伝わる暑さ・寒さを抑えるには、天井の断熱リノベーションが効果的です。

代表的なのが、天井裏にグラスウールやロックウールなどの断熱材を敷く方法です。

また、セルロースファイバーなどを吹き込んで施工する方法もあります。天井裏に入って施工できる住宅であれば、既存の天井を大きく解体せずに工事できるため、比較的費用や工期を抑えられます。

約18畳を施工する場合、費用は8万〜16万円程度、工期は2〜4日程度が目安です。

一方、天井裏から施工できない場合は、既存の天井材を撤去して断熱材を施工する必要があり、解体や復旧の分だけ費用や工期が増える傾向があります。

施工方法は天井裏の構造や広さによって異なるため、現在の断熱状態や施工スペースを確認したうえで検討しましょう。

(3)床

足元から伝わる冷えを改善したい場合は、床の断熱リノベーションが効果的です。

主な方法には、床下から断熱材を施工する方法と、既存の床材を剥がして断熱材を施工する方法があります。床下に十分な作業スペースがあれば、床を剥がさずに施工できるため、費用や工期を抑えられる場合があります。

一方、床下から施工できない場合や床材の張り替えも行う場合は、床を剥がして断熱材を施工するため、その分費用が高くなります。

床下から施工する場合は10万〜30万円程度、床を剥がして施工する場合は70万〜110万円程度が目安です。

工期は施工範囲や工法によって異なりますが、数日程度が目安となります。床下の構造や既存の断熱材の状態を確認し、適した施工方法を選びましょう。

(4)窓・ドア

窓やドアなどの開口部は熱が出入りしやすいため、断熱リノベーションで優先的に検討したい場所の一つです。

窓の主な断熱方法には、ガラスの交換、サッシごとの交換、内窓の設置などがあります。

①複層ガラス

複層ガラスとは、2枚以上のガラスの間に中空層を設けたガラスです。

1枚ガラスと比べて断熱性能が高く、室内側のガラス表面温度が下がりにくくなるため、結露の抑制も期待できます。主な種類は以下の通りです。

・一般複層ガラス:ガラスとガラスの間に空気の層を設けたガラス
・Low-E複層ガラス:ガラスにLow-E金属膜をコーティングしたガラス
・ガス入り複層ガラス:中空層にアルゴンガスなどを封入したガラス

断熱性能は、ガラスの種類だけでなく、中空層の厚さやLow-E膜の仕様、封入されるガスなどによって異なります。

W900×H900mm程度の窓の場合、一般複層ガラスへの交換は約1万5,000〜3万円、Low-E複層ガラスは約2万5,000〜8万円、アルゴンガス入り複層ガラスは約5万〜10万円が目安です。

必要な性能や窓の方角、予算などを踏まえて選びましょう。

②サッシ(窓枠)

窓の断熱性能を高めるには、ガラスだけでなくサッシの性能も重要です。一般的なアルミサッシは熱を伝えやすいため、樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシなどへ交換することで、窓全体の断熱性能を高められます。

・樹脂サッシ:フレーム部分に熱を伝えにくい樹脂を使用したサッシ
・アルミ樹脂複合サッシ:一般的に室外側にアルミ、室内側に樹脂を使用したサッシ

一般的に、樹脂サッシはアルミ樹脂複合サッシよりも熱を伝えにくく、高い断熱性能を確保しやすいのが特徴です。

特にマンションでは、サッシが共用部分として管理されていることが多く、自由に交換できない場合があります。

しかし、近年では既存のサッシ枠を残して施工する「カバー工法」の普及や、防火性能に対応した製品の登場などにより、マンションでもサッシ交換を検討しやすくなっています。

マンションのサッシ交換の方法や費用、注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▸マンションのサッシ交換はできる?費用相場や注意点をわかりやすく解説

③内窓(二重窓)

内窓とは、既存の窓の室内側にもう一つ窓を設置する方法です。既存の窓との間に空気層ができることで熱が伝わりにくくなり、断熱性能を高められます。

費用は窓のサイズや使用する製品によって異なりますが、1か所あたり2万〜10万円程度が目安です。

内窓には、断熱だけでなく結露の抑制や、外部からの騒音を軽減する効果も期待できます。

また、壁や床を解体する工事と比べて工期が短く、住みながら施工しやすい点もメリットです。

費用や工期を抑えながら断熱性能を高めたい場合は、内窓の設置から検討する方法もあります。

(5)外壁・屋根

住宅全体の断熱性能を高めたい場合は、外壁や屋根の断熱リノベーションも選択肢となります。

外壁の断熱には、既存の壁の外側に断熱材を施工し、建物を外側から覆う方法があります。建物全体を断熱材で覆うことで、外気の影響を受けにくくし、熱橋(ヒートブリッジ)の影響も抑えやすくなります。

屋根の断熱には、屋根材の下や垂木の間に断熱材を施工する方法や、小屋裏側から断熱材を施工する方法があります。

外壁や屋根の断熱は施工範囲が広く、既存の外装材の状態や工法によって費用や工期が大きく異なります。

特に屋根の外側から断熱する場合は、屋根の葺き替えなどと同時に施工することで、効率よく工事できる場合があります。

外壁や屋根の断熱リノベーションを検討する際は、外装材の状態やメンテナンス時期も確認し、外装リフォームとあわせて施工するか検討しましょう。

6.FINDが手掛けた断熱リノベーションの施工事例3選

FINDでは、デザインや間取りだけでなく、住まいの快適性にも配慮したリノベーションを行っています。

ここでは、断熱対策を取り入れた3つの施工事例を紹介します。

(1)感覚の共鳴で叶えた、愛着ある家具が馴染む大人の住まい

築25年・72.9㎡のマンションを、ご家族がよりコンパクトで心地よく暮らせる住まいへリノベーションした事例です。

窓にはインナーサッシを導入し、断熱性能を高めました。

お施主様からも「エアコンをあまり使わなくても快適」と、住み心地の変化を実感する声をいただいています。

室内は、お気に入りの家具やインテリアが自然に馴染む空間を目指し、キッチンの間取りやリビングの動線、収納まで細かく計画しました。

壁には左官仕上げの「天然スタイル土壁」を採用し、素材感のある落ち着いた空間に仕上げています。

デザインや使いやすさに加え、断熱性能にも配慮した住まいを実現しました。

費用1,142万円
家族構成ご夫婦、お子さま
築年数25年
面積72.9㎡
区分/間取りマンション/2LDK

(出典:FIND  )

(2)たおやかな和の佇まいが織りなす、非日常を愉しむ週末の邸宅

築41年・133.57㎡のヴィンテージマンションを、ご家族が週末を過ごす住まいへリノベーションした事例です。

冷え込みやすい北側の部屋には断熱対策を行い、さらに調湿クロスで仕上げることで、室内環境にも配慮しています。

「自分だけのホテル」をコンセプトに、ほぼワンルームの大胆な空間構成を採用しました。

和室やルーバー、珪藻土、障子などの和の要素を取り入れながら、間接照明や曲線を活かし、現代的な和モダンの空間に仕上げています。

デザイン性を追求しながら、断熱をはじめとした居住性能にも配慮した週末住宅です。

費用–
家族構成ご夫婦、お子さま2人
築年数41年
面積133.57㎡
区分/間取りマンション/2LDK

(出典:FIND  )

(3)住まい探しから創り上げる理想の暮らし

築38年・61.88㎡の中古マンションを、物件探しからリノベーションまでFINDがワンストップでサポートした事例です。

最上階という住戸の特徴を踏まえ、窓にはインナーサッシを採用し、断熱性能を高めています。

室内は、ヨーロッパの名作家具や照明が映える空間を目指してデザインしました。

床には温かみのあるオーク材、壁にはリブパネルを取り入れ、寝室にはウォークインクローゼットを設けるなど、デザイン性と暮らしやすさを両立しています。

物件探しの段階から完成後の暮らしを見据え、デザイン・収納・断熱性能までトータルで計画した住まいです。

費用980万円
家族構成ご夫婦、お子さま
築年数38年
面積61.88㎡
区分/間取りマンション/2LDK

(出典:FIND  )

【ご注意】掲載されている施工金額は、施工当時の価格(2025年)に基づいております。現在は、原材料費や物流コストの高騰により、同条件の工事でも価格が異なる場合がございます。最新の概算費用については、お気軽にお問い合わせください。

7.断熱リノベーションで失敗しないためのポイント

断熱リノベーションで十分な効果を得るためには、現在の住宅の状態を把握し、適した施工内容を選ぶことが重要です。

ここでは、断熱リノベーションを始める前に確認しておきたい4つのポイントを紹介します。

(1)住宅の状態や断熱性能を確認してから施工箇所を決める
(2)窓・壁・床など住宅全体の断熱バランスを考える
(3)断熱性能だけでなく気密性・換気も考える
(4)断熱リノベーションの実績がある会社に相談する

(1)住宅の状態や断熱性能を確認してから施工箇所を決める

断熱リノベーションを行う前に、現在の住宅がどの程度の断熱性能を備えているのか確認しましょう。

同じ築年数の住宅でも、使用されている断熱材や施工状態、過去のリフォーム履歴などによって断熱性能は異なります。

また、暑さや寒さの原因となっている場所も住宅によって異なるため、窓・壁・床・天井などの状態を確認し、優先して改善すべき箇所を判断することが重要です。

中古住宅の購入とあわせてリノベーションする場合は、ホームインスペクションなどを活用して建物の状態を確認する方法もあります。

築年数だけで判断せず、現在の住宅の状態を把握したうえで必要な断熱工事を検討しましょう。

(2)窓・壁・床など住宅全体の断熱バランスを考える

断熱リノベーションでは、窓・壁・床・天井など、住宅全体の断熱バランスを考えて施工することが重要です。

一部分の断熱性能を高めても、ほかの場所から熱が出入りしやすければ、十分な効果を得られない場合があります。

たとえば、窓の断熱性能を高めても、床や天井の断熱性能が低ければ、暑さや寒さが残ることがあります。

ただし、住宅の状態によっては、すべての場所を一度に施工する必要しなければならないわけではありません 。

熱の出入りが大きい場所や暑さ・寒さを感じやすい場所を確認し、予算とのバランスを考えながら施工箇所の優先順位を決めましょう。

(3)断熱性能だけでなく気密性・換気も考える

断熱リノベーションでは、断熱性能だけでなく、気密性や換気もあわせて考える必要があります。

断熱性能を高めても建物に隙間が多ければ、そこから外気が出入りし、十分な効果を得られないことがあります。

また、気密性を高める場合は、湿気やにおい、二酸化炭素などを適切に排出できるよう、換気設備が正常に機能しているか確認することも重要です。

断熱工事を行う際は、現在の気密性や換気設備の状態もあわせて確認しておきましょう。

(4)断熱リノベーションの実績がある会社に相談する

断熱リノベーションは、建物全体の構造や状態を総合的に把握できる、専門実績の豊富な 会社に相談しましょう。

住宅の状態や暮らし方によって適した施工内容は異なるため、会社を選ぶ際は過去の施工事例を確認し、自宅と似た住宅でどのような工事を行っているかチェックすることが大切です。

また、費用だけで比較するのではなく、断熱工事の実績や提案内容、施工後のサポート体制なども確認しましょう。

補助金の利用も含めて相談できる会社であれば、予算や希望に合わせた無理のない計画も立てやすくなります。

8.断熱リノベーションの費用を抑える3つのコツ

ここでは、断熱リノベーションの費用負担を抑えるための3つのコツを紹介します。

(1)国や地方自治体の補助制度を利用する
(2)優先的に断熱したい場所に施工する
(3)他のリノベーションと同時に行う

(1)国や地方自治体の補助制度を利用する

断熱リノベーションでは、国や地方自治体の補助制度を利用することで、費用負担を軽減できる場合があります。

2026年には、窓の断熱改修を支援する「先進的窓リノベ2026事業」や、窓・外壁・床・天井などの断熱改修を対象とする「みらいエコ住宅2026事業」などが実施されています。

国の補助制度主な対象
先進的窓リノベ2026事業内窓の設置、外窓交換、ガラス交換など
みらいエコ住宅2026事業窓・外壁・床・天井などの断熱改修、省エネ設備の導入など

補助金は、制度によって対象となる工事や製品、申請条件などが異なり、予算上限に達すると受付を終了する場合もあります。

登録事業者を通じて申請する制度もあるため、断熱リノベーションを検討する段階で施工会社へ相談しておきましょう。

2026年に利用できるリフォーム補助金の種類や補助額、申請方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▸ 【2026年最新版】リフォーム補助金徹底解説!対象条件と申請方法のポイント

(2)優先的に断熱したい場所に施工する

費用を抑えたい場合は、断熱効果が期待できる場所から優先順位をつけて施工する方法があります。

住宅全体を一度に断熱すると費用が大きくなるため、現在の断熱状態や暑さ・寒さを感じる場所を確認し、必要性の高い箇所から施工します。

特に窓などの開口部は熱が出入りしやすいため、内窓の設置や高断熱窓への交換から検討するのも一つの方法です。

予算だけで施工箇所を決めず、住宅の断熱状態を確認したうえで優先順位を決めましょう。

(3)他のリノベーションと同時に行う

断熱リノベーションは、内装や外装などのリノベーションと同時に行うことで、工事費用を抑えられる場合があります。

たとえば、床の張り替えにあわせて床下に断熱材を施工したり、壁を解体するタイミングで断熱材を施工したりすれば、断熱工事のためだけに再度解体・復旧する必要がありません。

また、屋根の葺き替えや外壁の改修を予定している場合は、断熱工事を同時に行うことで、足場の設置など一部の工程をまとめられる場合があります。

将来的に内装や外装のリノベーションを予定している場合は、断熱工事も同時に行えるか施工会社へ相談してみましょう。

断熱リノベーションはFINDで

断熱リノベーションで十分な効果を得るためには、現在の住宅の状態を把握し、断熱・気密・換気のバランスを考えながら施工内容を決めることが重要です。

FINDは神奈川県川崎市に本社を構え、リノベーション・リフォームから不動産売買仲介、空間デザイン、ホームインスペクションまで幅広くサポートしています。

住まいの断熱性能だけでなく、ご家族のライフスタイルや生活動線、デザインなども踏まえ、一人ひとりに合った住まいづくりをご提案します。

断熱リノベーションを検討している方は、「どこを断熱すればよいかわからない」といった段階でも、ぜひFINDへご相談ください。

海老澤 知絵

ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者