COLUMNコラム
- 2026.02.13
- リノベーションの知恵
リノベーションで叶える理想のワークスペース!事例や費用、注意点を解説
「自宅で仕事をする機会が増えたけど場所がない」
「ワークスペースを作りたいけど、どのタイプを選べばいいかわからない」
テレワーク・在宅ワーク増加により、自宅で仕事をする人が増えています。
しかし、リビングやダイニングでの作業は仕事と生活の切り替えが難しいうえに、仕事がスムーズに捗らなかったり、家族に気を使わせてしまうことも少なくありません。
この問題の解決方法としておすすめなのが、新しく部屋を借りるのではなく、リノベーションで自分に合ったワークスペースを自宅に設置する方法です。
この記事では、実際のリノベーション事例を交えながら、ワークスペースの種類やそれぞれのメリット・デメリット、設置時の注意点までわかりやすく解説していきます。
目次
1.ワークスペース目的、条件とは
ワークスペースとは、自宅の中で仕事や作業に集中するために設けられたスペースのことです。
その設置目的と条件をまずみてみましょう。
(1)ワークスペース設置の目的
ワークスペースを設ける主な目的は、仕事の効率を高めながら生活とのバランスを保つことです。
| 【ワークスペースを作る目的】 ・集中できる場所の確保 ・オンライン会議 ・仕事と生活の切り替え(オン・オフ) ・家族への配慮 |
自宅での作業環境を整えることで、集中力が上がり、仕事のクオリティも向上します。
さらに、仕事をする場と生活の場を区切ることで、自分だけでなく他の家族にとっても居心地のよい環境をつくることができる一石二鳥のアプローチといえます。
(2)ワークスペースの条件
ワークスペースに必要な広さや設備は、作業内容や働き方によって異なります。
通常、ワークスペースは1畳程度から可能ですが、資料を広げたりオンライン会議が多いなら2~3畳など余裕を持った空間の確保が必要です。
また、オンライン会議を行う場合、背景や明るさ、カメラ位置、周囲の音にも配慮が必要となります。
とはいえ、ワークスペースは必ずしも独立した部屋でなくてもよく、リビングの一角や通路など住まいの働き方や家族構成に合わせて柔軟に設けることができます。
2.ワークスペースの3つのタイプ別、メリット・デメリット・向いている人
ワークスペースは大きく分けると次の3つのタイプに分類でき、それぞれメリットやデメリットが異なります。
どのタイプが自分に合っているかを知ることで、効率よく集中できる環境をつくることができます。
| 【ワークスペースのタイプ】 ・個室型:壁と扉で区切られた独立した空間 ・半個室型:壁や造作でゆるく仕切った空間 ・オープン型:リビングなどの一角を活用 |
(1)個室型:完全に集中したい人向け
完全独立した個室型ワークスペースは、壁と扉で仕切られた空間で、周囲の音や視線を気にせず作業できるのが大きな特徴です。
#1:メリット
| ・仕事と生活のオン・オフを明確に切り替えられる ・オンライン会議や電話対応がしやすい ・書類や仕事道具を出しっぱなしにできる ・家族の生活リズムを乱さず作業できる |
#2:デメリット
| ・リノベーション費用が比較的高くなりやすい ・採光・通風が取りにくいケースがある ・使わない時間は空きスペースになりやすい ・家族とのコミュニケーションが減る場合がある |
#3:個室型が向いている人
| ・在宅勤務やオンライン会議・電話対応が多い人 ・仕事に高い集中力や守秘義務が求められる人 ・仕事とプライベートをしっかり分けたい人 ・仕事道具や資料が多い人 |
(2)半個室型:開放感を保ちながら集中したい人向け
半個室型ワークスペースは、壁やパネル、造作家具などで空間をゆるく仕切ってスペースを確保するタイプです。
個室型のような独立性はありませんが、リビングやダイニングにも設置しやすく、生活空間とのバランスを取りながら作業が可能です。
#1:メリット
| ・限られたスペースでも設置がしやすい ・家族やペットの様子を確認しながら作業できる ・独立型よりもリノベーション費用を抑えられる |
#2:デメリット
| ・仕事と生活の切り替えが個室型ほど明確ではない ・資料や道具の整理整頓や管理が常に必要 ・オンライン会議の背景や音の工夫、家族の協力が必要 |
#3:半個室型が向いている人
| ・家族やペットの様子を見つつ作業したい人 ・狭いスペースでも作業環境を整えたい人 ・リノベーション費用を抑えつつ快適な作業環境をつくりたい人 |
(3)オープンスペース型:家族や暮らしになじむ作業空間を作りたい人向け
オープンスペース型ワークスペースは、リビングや寝室など生活空間の中に壁や扉で仕切らずに作業場所を設けるスタイルです。
狭い住まいでも設置しやすく、開放感があるのが特徴です。
#1:メリット
| ・リビングやダイニングと一体化でき、生活とのバランスが取りやすい ・スペースが小さくても設置できる ・家族の様子を見ながら作業でき、孤立感が少ない ・工事やリノベーション費用を抑えやすい |
#2:デメリット
| ・仕事と生活の切り替えや線引きがしにくい ・オンライン会議や電話対応には工夫が必要 ・作業道具や資料を置きっぱなしにしにくい ・周囲の生活音や視線が気になる場合がある |
#3:オープンスペース型が向いている人
| ・家族とコミュニケーションを取りながら作業したい人 ・狭いスペースの中で作業スペースを確保したい人 ・仕事と生活をはっきり区切らなくてもよい人 ・小スペースで十分な人 |
3.リノベーションで自宅にワークスペースを作る方法
リノベーションで新たに自宅にワークスペースを作る方法は、主に4つの選択肢があります。
| 【ワークスペースを作る方法】 ・空き室の活用 ・収納スペースの改造 ・間取り変更 ・増築 |
以下では、それぞれの方法の特徴やメリット・注意点について詳しく解説します。
(1)空き室の活用
1つ目は、和室や子ども部屋など使っていない部屋をワークスペースに変更する方法です。
空き部屋を活用することで家のスペースを無駄なく使えるだけでなく、既存の独立した空間をそのまま作業用に整えられるのが大きなメリットです。
また、部屋が独立しているので、普段の生活と並行して工事を進められるのも魅力です。
その一方で、照明や空調設備の調整、床や壁の補修、収納の配置変更などが必要になる場合があります。
加えて、リノベーションの規模によっては費用がやや高くなりやすい点にも注意が必要です。
(2)収納スペースの改造
小スペースのワークスペースで十分な人や、間取りや費用の制約で大がかりな工事が難しい場合には、収納スペースを改造してワークスペースを作る方法がおすすめです。
具体的には以下のようなスペースを活用できます。
| 【小スペースのワークスペースにできる場所例】 ・押入れ、納戸 ・ウォークインクローゼット、ウォークスルークローゼット ・階段下スペース ・ロフト など |
これらの空間を改造すれば、限られた面積でもデスクや収納を設置し、集中して作業できる場所を確保できます。
ただし、ワークスペース化に伴い収納スペースが減るため、別途の収納計画を立てる必要がある場合があります。
また、もともと居住用ではない空間を利用する場合、照明やコンセントの配置、換気や空調の確保、生活動線や出入りのしやすさなどにも配慮することが必要です。
(3)間取り変更
既存の部屋の広さや配置を調整して、作業に適したワークスペースを確保する方法です。
間取り変更によるワークスペースの作り方には、大きく分けて2つの方法があります。
| ・LDKやリビングの一角を壁や造作で仕切り、半個室の作業スペースを作る方法 ・間取りを大幅に変更して部屋を統合し、広めのワークスペースを確保する方法 |
家族とのコミュニケーションを大切にしたい場合は半個室型、広い作業スペースが必要な場合は部屋の統合が向いています。
ただし、間取りを大幅に変更する場合は、費用が高額になりやすく、規模も大きくなり、工期も長くなるのがネックです。
また、床・壁・照明・配線などの調整も必要になることがあります。
(4)増築
増築は、理想のワークスペースを実現したい場合には最も自由度の高い方法といえます。
庭や二階など家の一部に新たな空間を建て足してワークスペースを設置するため、既存の間取りにとらわれず、必要な広さや形の作業空間を自由に確保できるのが大きなメリットです。
ただし、増築は工事規模が大きくなるため、費用が高額になりやすく、建築確認や許可が必要になる場合もあります。
また、工期が長くなりがちな点や、床・壁・照明・空調・配線などの設備調整も考慮する必要があります。
増築リノベーションについてさらに詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください
▸増築リノベーションとは?メリット・デメリットと向いている人を解説
4.ワークスペースを作る時の注意点
自宅にワークスペースを作る際には、特に次の4つの注意点に気を付けることが重要です。
| ・作業しやすい環境づくり ・防音 ・関連する法律 ・規約の確認 |
(1)作業しやすい環境づくり
ワークスペースの設置の際は、長時間の作業でも快適に過ごせる環境を整えることが重要です。
| 【作業しやすい環境のポイント】 ・コンセントの位置や数 ・照明計画 ・空調(エアコン・換気・通気) ・ネットワーク環境 ・机・椅子の配置・サイズ ・収納力 ・動線 など |
照明計画についてさらに詳しく知りたい方は次の記事もご覧ください。
▸住まいの照明計画とは?プランの立て方と成功のコツ、事例を解説
(2)防音
作業に集中できるようにするには、家族の生活音や外部の騒音が気にならないよう、防音も重要です。
| 【防音対策方法】 ・壁や床に防音材を入れる ・ドア周りの隙間を埋める ・遮音カーテンや二重窓の設置 ・ヘッドセットやマイクの使用 など |
(3)関連する法律・規約の確認
ワークスペースのリノベーションの際、工事の方法や建物の種類によって確認すべき法律や規約があります。
| ・戸建て:建築確認申請、建蔽率・容積率の確認、都市計画・用途地域の制限 ・マンション:管理規約の確認、共用部分の使用制限、防音や改装ルール |
これらを確認せずに工事を進めると、工事の中断や追加費用につながる可能性があるため、工事前に必ず確認しておきましょう。
また、十分な事前確認だけでなく、小さな配慮が工事をスムーズに進めるうえで欠かせません。
工事による騒音や業者の出入りは近隣住民への影響が大きく、トラブルにつながるリスクがあるため、事前の挨拶まわりや作業時間の配慮、廃材の処理方法など、近隣へのマナーを守ることも重要です。
5.ワークスペースのリノベーション事例
最後にFINDで手掛けたおしゃれなワークスペースの導入事例を紹介します。
| ・個室型:モダンなエレガントさと、開放感の実現 ・半個室型:お気に入りのインテリアに囲まれた暮らし ・オープンスペース型:光を味方に、感性豊かなリノベーション |
(1)個室型:モダンなエレガントさと、開放感の実現
上質で落ち着いた住まいの中に機能性とデザイン性を両立させた個室型ワークスペースを導入した事例です。
リビングとつながる空間をガラス扉で仕切ることで視覚的な開放感を保ちつつ、ほどよく独立した作業環境を実現。
自然光が奥まで届く明るい室内は、生活の一部として溶け込みながら、作業効率も高める理想的なワークスペースとなっています。
夫妻が並んで作業できるゆったりとしたデスクスペースも確保されており、在宅ワークはもちろん、趣味や読書の時間にも快適に活用できます。
| 費用 | 1700 万円(全面リノベーション) |
| 家族構成 | ご夫婦 |
| 築年数 | 18年 |
| 面積 | 71.73 ㎡ |
| 間取り | 2LDK |
(出典:FIND)
(2)半個室型:お気に入りのインテリアに囲まれた暮らし
スタイリッシュなリビングの一角に、ガラスパーテーションで仕切られたワークスペースを設けた実例です。
完全に独立した個室型とは異なり、ガラスの透明感と開放感により、家族の様子を感じつつも個室で集中できる空間と距離感を実現しています。
リビングの一部でありながら、作業や読書、趣味の時間を気兼ねなく楽しめる空間になっています。
| 費用 | 960 万円(全面リノベーション) |
| 家族構成 | – |
| 築年数 | 52 年 |
| 面積 | 82.5 ㎡ |
| 間取り | RC造/2LDK |
(出典:FIND)
(3)オープンスペース型:光を味方に、感性豊かなリノベーション
印象的なタイル張りや石材を用いたおしゃれなキッチンに、PC作業やちょっとした書きものができるワークスペースを設けた事例です。
オープンスペース型ならではの開放感あふれる設計で、家族の気配を感じながら作業できるため、在宅ワークや家事の合間の作業にも最適です。
キッチンやリビングと自然につながるワークスペースは、暮らしの一部として自然になじむスペースとなっています。
| 費用 | 1600 万円(全面リノベーション) |
| 家族構成 | ご夫婦、お子さま |
| 築年数 | 13 年 |
| 面積 | 95 ㎡ |
| 間取り | RC造/2LDK+WIC+SIC |
(出典:FIND)
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ワークスペースを作ることで、作業する人が集中できるだけでなく、家族も心地よく過ごせる住まいを実現できます。
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ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者
