COLUMNコラム

リフォーム中の仮住まいの賢い探し方は?適した物件と費用まで詳しく解説

「リフォームを考えているけど、仮住まい予算はどのくらい?」
「仮住まいを探したいけど、どんな物件がいいのか分からない。」

という疑問をお持ちではありませんか?

本記事ではリフォームで仮住まいが必要になる場合から、利用できる物件まで詳しく解説しています。

また、仮住まいにかかる費用や注意したいポイントも合わせて紹介します。

これからリフォームをお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね。


目次

1.リフォームで仮住まいが必要になるケースとは

リフォームを行う場合は、仮住まいが必要になるケースとそうでないケースがあります。

(1)仮住まいが必要になるケース

リフォームを行う際に仮住まいが必要になるケースは『全面リフォーム、スケルトンリフォーム等の大規模な工事を行う場合』です。

クロスの張替えから住宅設備を交換する場合や、柱だけを残して全面的な工事を行う場合は工事期間が長くなることが予想されます。

また、工事期間は工具や木材が家中に置かれているため、危険を伴う場合も。

小さなお子様や、ご高齢の方がいる場合は安全面を考慮して仮住まいに移る方も少なくありません。

一般的なリフォームの工事期間は約3ヶ月〜4ヶ月といわれていますので、家族全員が安全に暮らせるかどうかを不動産会社と相談しながら、仮住まいの利用を決めるのがおすすめです。

(2)仮住まいが必要ないケース

リフォームを行う際に仮住まいが必要ないとされるケースは『お風呂やトイレ等の設備交換等、小規模な工事の場合』です。

キッチンやトイレ、お風呂等のリフォームは最短1日〜3日ほどですので、生活に支障がでることはなく仮住まいは必要ないといえます。

しかし、小規模な工事でも工事内容によってはリフォーム期間が長くなる場合も。

キッチンや浴槽の場所移動等、配管移設工事から必要になる場合や配線や解体を必要とする場合は最大1週間ほどかかるケースもありますので事前に確認しておきましょう。

2.仮住まいを探す際の注意したいポイント

仮住まいを探す際には、以下のポイントに注意しましょう。

・短期賃貸可能な物件なのか
・工事が遅延した場合に対応できるのか
・電気や水道、ガス等の契約
・通勤、通学等が可能か
・初期費用、退去費用が高額にならないか

順に説明していきます。

(1)短期賃貸可能な物件なのか

仮住まいを探す際には、そもそも短期賃貸可能な物件なのかを確認しておきましょう。

不動産会社で仮住まいを探す場合には、「短期賃貸可能な物件はあるのか」を最初に聞いてみるのがポイントです。

実は、賃貸住宅のほとんどは長期を想定していることが多く短期賃貸可能な物件は少ない傾向にあります。

また、小さいお子様やペットのいる家庭ではさらに短期賃貸可能な物件を探す難易度は上がります。

そんな時には、ウィークリー・マンスリーマンションも視野にいれて探してみるのがおすすめです。

週単位や月単位で契約が可能で、さらにキッチンや洗濯機付きで家具家電の設備がある場合が多いので最小限の荷物で暮らすことができますよ。

(2)工事が遅延した場合に対応できるのか

仮住まいを探す際には、工事が遅延した場合の対応について確認しておきましょう。

基本的に工事は計画通り行われますが自然災害や人手不足、工事内容の変更等で工事期間が伸びてしまうことも無いとは言い切れません。

賃貸契約で仮住まいを探した場合は、1ヶ月前に退去を申し出ないといけないケースが多く工事が遅延しそうな場合に期間が延長できないことも。

自然災害等での工事遅延は予想ができないこともありますが、なるべく早めに不動産会社に相談するのがおすすめです。

また、仮住まいの期間を延長できない場合はもう一度住宅を探すことになってしまい、引っ越し費用や初期資金が倍かかってしまいます。

負担を減らすためにも、仮住まいを探す時は万が一の工事延長時の対応も気にしておきましょう。

(3)電気や水道、ガス等の契約

仮住まいを賃貸住宅で探す際は、家賃だけに注目せず光熱費のことまで注意しておきましょう。

光熱費は、リフォームしている住宅と仮住まいの住宅で請求されることになりますので、それぞれの出費も考慮した上で仮住まいの家賃を決めるのがポイントです。

賃貸住宅の光熱費は、地域によって利用しているガスの種類がプロパンガスと都市ガスに分かれています。

特にプロパンガスは、地域やガス会社によって価格差があり比較的都市ガスに比べて高い傾向にあります。

光熱費を抑えたい方は都市ガスに絞って探すか、住居近くのプロパンガスの平均価格を調べておくのもおすすめ。

また、最近の賃貸物件ではネット回線付きのフリーWi-Fiが利用できる物件も多くあります。

少しでも光熱費や契約料金を少なくするため、ネット回線のある住宅を探しておくと光熱費を抑えられます。

(4)通勤・通学等が可能か

仮住まいを探す際には、通勤・通学についても注意しましょう。

家の近くに物件があれば問題ないですが、距離がある場合には朝の混雑状況や学校までの道のりを確認しておく必要があります。

学校が遠すぎて朝から送迎に時間がかかってしまったり、道路状態の影響でいつもより通勤に時間がかかってしまい負担が増えてしまうケースも。

仮住まいの暮らしを少しでも快適にするために、通勤・通学ストレスのなるべく少ない物件を探すのがおすすめです。

(5)初期費用、退去費用が高額にならないか

仮住まいを探す場合には、初期費用だけではなく退去費用まで合わせて確認しておきましょう。

初期費用では敷金、礼金、仲介手数料、引っ越し費用等を事前に確認しておくことが大切です。

退去費用は物件や使用状態によって金額が変化しますが、基本として家賃1ヶ月分は用意しておくと安心です。

少ない期間での住まいではそこまで退去費用が高額にならない場合がほとんどですが、小さなお子様やペットがいる場合等では、予期せぬ出来事がおこることも。

賃貸住宅の場合は、最初に退去費用の目安を聞いておくようにしましょう。

また、引っ越し業者への依頼も仮住まいと新居への移動で2回行うことになりますので、引っ越し業者にその旨を最初に伝えておくのがおすすめです。

2回同じ引っ越し業者を利用することで、割引やサービスを受けられる場合もありますよ。

仮住まいを探す時には大体の費用を始めに計算して、予算を組んでおくようにしましょう。

3.仮住まいで利用できる物件

仮住まいで利用できる物件は以下のものがあります。

(1)ウィークリー・マンスリーマンション

上記でも少し説明しましたが、ウィークリー・マンスリーマンションは週単位、月単位契約でき光熱費込みの物件も多いのが特徴です。

家賃は賃貸に比べ割高になってしまいますが、家賃以外の経費は契約手数料と清掃料くらいなので初期費用と退去費用を抑えることが可能。

ファミリー層向けのウィークリー・マンスリーマンションも増えてきていますが、ほとんどは単身者向けのものが多く、1DKや1LDKの間取りになっています。

夫婦2人の場合には、ウィークリー・マンスリーマンションの方が家賃や期間によっては安くなる場合も。

ファミリー向けの3LDKや4LDKのウィークリー・マンスリーマンションは、月額20万円を超える場合もありますので予算と照らし合わせて探してみましょう。

(2)ホテル

1ヶ月ほどの仮住まい探しならビジネスホテル等もおすすめです。

ホテルを仮住まいとして利用する場合は、初期費用や退去費用等の心配も少なく宿泊料だけで済むのが最大のメリットといえます。

しかし、キッチンや洗濯機等がないため長期間の滞在になると負担も大きく毎日外食になってしまうことも。

1ヶ月を超える長期滞在の仮住まいには、費用も高額になってしまうので不向きといえます。

(3)賃貸住宅

長期的な仮住まいで1番利用されているのが、賃貸住宅です。

賃貸住宅は数も多く全国各地にあり、マンションからアパート、一軒家まで選択肢も多いことが特徴です。

しかし、敷金や礼金、手数料等の初期費用が高く手続きも多いので仮住まいを探してから契約するまでに時間がかかる場合も。

また、1か月分の家賃を免除するフリーレント等を利用すると1年未満の退去では違約金が発生することもありますので注意が必要です。

ガスや電気、水道等も契約しなければ使用できませんので、仮住まいで賃貸を利用する場合は早めに物件を見つけ契約まで済ませておきましょう。

(4)UR賃貸住宅

UR賃貸住宅は、UR都市機構が運営している賃貸住宅です。

聞き馴染みの無い方も多いかもしれませんが、UR賃貸住宅では礼金や仲介手数料が不要で敷金はやや高いものの、原状回復費を引いた額が戻ってくるというメリットがあります。

ファミリー向けの賃貸住宅が多く、初期費用も抑えられることから近年人気の高い住宅です。

しかし、UR賃貸住宅は人気が高いために空室が少なく希望する時期や場所がマッチしなければ仮住まいとして借りるのは難しい物件でもあります。

時期や場所が合えばとてもお得に仮住まいを見つけられるので、お探しの際には1度UR賃貸住宅の情報を調べてみるのもおすすめです。

4.仮住まいにかかる費用

夫婦で仮住まいをした際の4ヶ月の費用目安は以下のようになっています。

家賃初期費用光熱費合計
賃貸8万円×424万円3万円×468万円
ホテル30万円×4
(1日1万円として計算)
なしなし120万円
ウィークリーマンション20万円×41万円なし116万円

環境や間取り、立地によって価格は変動してきますが、長期滞在の場合には1番賃貸住宅が安い結果になりました。

また、ホテルではキッチンがないため外食になってしまったり、ウィークリーマンションでは家財を置く場所がなくレンタル倉庫が必要になってしまう場合もあります。

小さいお子様やペットがいる場合や、お住まいの地域の平均家賃価格によっても金額は変わってきますので、仮住まいを探す際には予算を決めておくのがおすすめです。

FINDでは資金計画サポートも行っていますので、資金面や予算の立て方に不安がある場合にはぜひご相談ください。

お客様一人ひとりに寄り添った、将来的な資金計画を専属FPが一緒に考えさせていただきます。

5.リフォームで仮住まいを決めたらやっておくこと

リフォームの間、仮住まいが決まったら以下のことを済ませておきましょう。

工事で必要ない光熱費は止めておく
電話やネット等、休止可能なものを確認し手続きを行う
郵便物の転送手続き

工事に必要なものは残しておくことに注意しながら、休止できるものは止めておくことで余計な出費を出さずに済みます。

ガスや電気、水道では何が必要なのかを事前にリノベーション会社に聞いておくと安心です。

また、リフォームの仮住まいの場合は大体が1年未満になりますので住民票の移動も必要ないケースがほとんど。

1年を超える仮住まいの場合は、役所に住民票のことを問い合わせておきましょう。

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海老澤 知絵

ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者