COLUMNコラム

PLAN STORY 39『自然光が作り出すやわらかな空間』

窓からやわらかな光が溶け込み、
温かく落ち着いた空間が作り出されているY様邸。
シンプルでありながらもこだわりがつまったお部屋をご紹介します。

既存平面図

物件探しの際、窓が2面以上あることを条件とされていました。

完成平面図

水回りの間取りを変更し、WICはお洋服とお気に入りのグッズが十分に収納できるよう広くとりました。

Before

After

普段リモートワークをされているY様。
リビングダイニングはお仕事をする場所でもあるため、居心地の良さを重視されていました。

床材として、リビングダイニングにはオークのフローリングを、
キッチンにはモルタルライクなフロアタイルを使用しました。
フローリングの色味を棚や机などの家具と統一することで、
洗練された落ち着きのある空間が作り出されています。

窓に取り付けるカーテンは、あえてダブルレースとしています。
カーテンを閉めることで光がやわらかく入り込み、
自然光によって変わる表情を楽しめる空間を実現しました。

リビングから寝室につながる開口部はアーチ型とし、建具ではなくカーテンで仕切りました。
天井に近い位置からつけたカーテンが、空間を広く感じさせています。

これらは、お施主様がお部屋に取り入れたいと考えていたことでした。
ご要望が形となり、お部屋全体によりゆったりとした雰囲気を持たせています。

玄関から洗面台への動線にもこだわりました。
帰宅後すぐに手を洗いたいというお施主様のご要望から、
玄関から見える近い位置に洗面台を設置しました。

狭く感じがちな玄関前の空間ですが、
仕切らないことによって開放感が感じられます。

洗面スペースには奥行の浅いミラーボックスを設置し、
空間に圧迫感を出さないようにするとともに、
生活感が出る化粧品類は外側から見せずに収納できるようにしました。

キッチンは吊戸棚を設けないことによってすっきりとした印象を与えています。

“見せる”収納と”隠す”収納を使い分けることによって、
統一感と開放感を感じられるようになりました。

お部屋の所々に置かれた植物やお気に入りの家具が、
空間に馴染みつつも目を引く、そんな良いアクセントとなっています。

自然光を活かしたやわらかく居心地の良い、
こだわりのつまった素敵な住まいが完成しました。

施工事例はこちらからご覧いただけます。

抜け感と柔らかな光を意識した住まい

物件探しやリノベーションでお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

笠原 圭一郎

ライフディレクション事業部 設計チーム マネージャー / 二級建築士 / キッチンスペシャリスト