リノベーションについて、FINDデザイナーの意見、考えをつづるコラムです。
普段どのような視点で設計を行っているか、ご紹介します。

今回は工事前と工事後だけでなく、
工事の過程も見比べながらリノベーションのプロセスをたどります。
工事中の写真とあわせて、新築とは違う、リノベーションならではのポイントを
前編、後編の2回にわたって解説。
後編では水まわりと玄関まわりをご紹介します。

キッチンとリビングダイニングの間仕切り壁を撤去し、
玄関と廊下の床はMPC塗装で仕上げています。

キッチンとダイニングの仕切り壁をなくし、カウンターを造作しました。
キッチンは壁付けのままですがリビングへの視界が良くなり、
お料理中のお子様との会話も増えたそうです。

洗面室とトイレの床には大胆な模様が印象的なフロアタイルを選定。

玄関の床は薄いグレー色のMPC塗装で仕上げました。
廊下まで同じ仕上げで統一しています。
玄関収納にもホワイトを選定して色味を揃えることで、
空間に一体感をもたらします。

ここからは仕上げや照明など、設計士ならではの着眼点でこだわったポイントをご紹介します。

間仕切り壁で区切られていたキッチンとダイニング。
間仕切り壁とキッチンを撤去して壁を仕上げ、
キッチンを搬入してカウンターを造作しました。
最後にペンダントライトを配灯し完成です。

間仕切り壁をなくしたことで現れた天井の段差。
梁に沿うようにペンダントライトを垂らし、
段差をデザインに取り込みながら空間に調和を持たせました。

ペンダントライトは展開図を作成して梁からの距離など事前に検討し、
細かく寸法を設定。最後に現場で確認して位置を決定します。

間仕切り壁をなくしたことで、
リビングダイニングからもキッチンがよく見えるようになりました。
白いタイルと飾り棚がLDK空間にかわいらしさをプラスします。

水まわりの床は、白とグレーの濃淡が印象的なフロアタイルを選定。
大胆な模様のあるタイルは貼り方の違いで空間の印象がおおきく変わるので、
現場で直接確認しながら配置を決めました。

元々、玄関はタイル、廊下はフローリングでした。
玄関収納を交換し、フローリングを解体。
MPC塗装で玄関から廊下まで仕上げました。

今回は工事中の写真を見比べながらリノベーションの過程をご紹介しました。
リノベーションは新築と異なり、今あるお気に入りの空間を残した設計も可能です。

施工事例はこちらからご覧いただけます。

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