COLUMNコラム
- 2026.04.13
- リノベーションのお金
1000万円でリノベーションはどこまでできる?費用目安や補助金も解説
「予算1000万円でフルリノベーションはできるの?」
「水回りやリビング、どこまでが予算内だろう?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
本記事では予算1000万円でできるリノベーションの内容から、施工場所ごとの費用目安まで詳しく解説します。
また、1000万円以内のリノベーション実例も紹介。
1000万円以内でできる内容をしっかり理解して、理想のリノベーションを実現しましょう。
目次
1.予算1000万円でできるリノベーションは?
予算1000万円以内でリノベーションをお考えの方は、どこまでが予算内で行えるかを把握しておきましょう。
工事したい場所や内容、家の状態によっては1000万円以内でもフルリノベーションが可能な場合もあるので、まずはどのくらいの金額が必要なのか把握しておくと安心です。
なお、リノベーション費用の考え方から相場まで実例も交えて、以下で詳しく解説しています。
▸ リノベーション費用を実例から解説!費用を抑えるコツも紹介
(1)マンションのリノベーション(予算1000万円以内)
マンションの場合、予算1000万円以内でも希望に近いリノベーションを実現できるケースは多くあります。
なぜなら、戸建て住宅と比べて基礎や構造部分に手を加える必要が少なく、工事範囲が専有部分に限定されるため、戸建てよりも費用を抑えやすいためです。
マンションの場所別リノベ費用の目安は以下の通りです。
| ・キッチン交換:100万〜150万円 ・浴室交換:80万〜150万円 ・洗面台交換:15万〜40万円 ・トイレ交換:20万〜80万円 ・床張替え(フローリング):1.5万〜3万円/㎡ ・壁紙(クロス)張替え:3千〜5千円/㎡ ・収納造作:10万〜50万円 ・間取り変更(小規模):50万〜200万円 |
一般的に、マンションのフルリノベーション費用は1㎡あたり20〜30万円程度が目安とされ、50〜70㎡程度であればリノベーションが可能なケースもあります。
ただし、マンションは管理規約による制限があり、工事内容によっては変更や追加費用が発生する可能性があります。
事前に規約を確認し、可能であれば購入前にリノベーション会社へ相談しておくと安心です。
マンションのリフォーム・リノベーション費用の相場について、以下で詳しく解説しています。
▸ マンションリフォームの相場はどのくらい?リフォーム実例を金額ごとに紹介
(2)戸建てでできるリノベーション(予算1000万円以内)
戸建て住宅の場合、マンションよりもリノベーション費用が高くなりやすい傾向があります。
戸建ては構造や基礎の改修が必要なことが多く、間取り変更や設備交換の自由度が高いぶん、工事費が高くなりやすいためです。
また、外壁や屋根補修、断熱工事なども必要となることもあります。
戸建ての場所別リノベ費用目安は以下の通りです。
| ・キッチン交換:100万〜150万円 ・浴室交換:80万〜150万円 ・洗面台交換:15万〜40万円 ・トイレ交換:20万〜80万円 ・床張替え(フローリング):1.5万〜3万円/㎡ ・壁紙(クロス)張替え:3千〜5千円/㎡ ・収納造作:15万〜60万円 ・間取り変更:50万〜300万円 ・外壁・屋根補修:50万〜200万円 |
一般的に、戸建て住宅のフルリノベーション費用は1㎡あたり25万円〜35万円程度が目安とされています。
そのため、予算1000万円以内で戸建てのリノベーションを行う場合、家全体のフルリノベーションではなく、優先度の高い部分を組み合わせて改修するケースが一般的です。
戸建てのリフォーム・リノベーション費用の相場について、以下で詳しく解説しています。
▸ 戸建てのリフォーム費用相場は?補助金や減税制度についても徹底解説!
(3)予算1000万円ではできないリノベーション
予算1000万円でリノベーションできないのは、以下のとおりです。
| ・フルリノベーション ・家全体の間取り変更を伴う内装フルリノベーション ・大規模な補修工事や配管工事を伴うリノベーション等 |
一般的にフルリフォームの予算目安は、一戸建て住宅の場合は約2,500万円〜3,500万円、マンションの場合は1,200万円〜1,700万円。
特に、築40年以上の中古住宅をリノベーションしたい場合は住宅の劣化が激しく、修復工事が必要になるケースも少なくありません。
築古住宅でフルリノベーションをお考えの方は、予算1,500万円以上を考えておくと安心です。
フルリフォーム・スケルトンリフォームについては以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
▸スケルトンリフォームとは?費用相場や施工事例、おすすめな人まで解説
2.【施行場所別10箇所】リノベーション費用目安
フルリノベーションをする方も、一部分のみリノベーションをしたい方も施工場所ごとの予算目安を知っておくのは大切です。
見積もりを依頼した時に適正価格かどうか知るためのヒントになりますので、リノベーションをお考えの方は目を通してみてください。
| ・リビングや寝室等の居室 ・キッチン ・トイレ ・浴室 ・玄関・廊下 ・外壁 ・外構・エクステリア ・間取り変更 ・耐震・耐熱工事 ・増築工事 |
(1)リビングや寝室等の居室
リビングや和室、洋室、寝室などをリノベーションの費用目安は、床や壁紙を張り替えて一新する方法で30万円~60万円程度です。
利用する床材や壁材のグレード、施工する面積などによって費用は変わってくるので予算と内装に合わせた素材選びがポイント。
クロスひとつでも性能やグレードは様々ですので、数多くのサンプルを見ながら実際に触って選ぶのがおすすめです。
また、居室のリノベーションにかかる期間はクロス張替えで約1日〜2日程度。
工事を行う面積や内容によって、価格や必要な工事期間は変わってきますので事前にリノベーション会社と相談しながらデザインを決めていくのがおすすめです。
(2)キッチン
場所は変えずに今あるキッチンを新しくする場合の費用目安は100万円~150万円です。
システムキッチンはグレードや機能、大きさによって価格が左右されます。
また、キッチンの場所を移し替える場合は給排水管やダクトなどの工事が必要になるため、費用目安は150万円~200万円程度。
建物の構造や配管の関係によっては、希望する場所へ移動できないケースもあるので注意しましょう。
キッチンのリノベーションに関しては、こちらの記事でさらに詳しく紹介しています。
▸ マンションのキッチンリノベーションを徹底解説!費用・事例も紹介
(3)トイレ
現在のトイレを場所を変えずに新しくする場合の費用は15万円〜40万円です。
近年トイレは進化が凄まじく、掃除の手間を最大限なくしたものからスタイリッシュなデザインのものまで様々。
最新で機能性の高いものになるほど値段は上がってきますので、取り入れたい機種によって金額が変化してきます。
また、トイレの場所を移し替えたり、広くする場合は間取り変更と配管・配線・内装工事が必要になる場合も。
配管や基礎の関係で、水回りは移動できないケースもありますので事前に確認しておきましょう。
(4)浴室
浴室を現在の位置で新しいものに変更する場合は80万円〜150万円程度が費用が必要になってきます。
浴室は毎日利用するものでもあり、家族みんなが休める大切な場所。
最近では寒さを感じにくいタイルや掃除のしやすい床材等もあり、機能面での充実度を上げたいと考える方に人気です。
また、浴室のリフォームに必要な工事期間は、1日〜2日程度。
使用したい浴室のグレードや、配管工事の有無によっては平均価格より高額になるケースもありますので、まずはカタログ等で浴室の種類を比較してみるのがおすすめです。
(5)玄関・廊下
玄関や廊下の内装を一新する場合、費用相場は30万円~100万円です。
玄関の印象を変えると、家そのものの雰囲気をグッと変化することができますよ。
また、動線を変えてスムーズに出入りできるようにしたい場合は、間取りを変更をして玄関や廊下の広さを変える必要があるため、費用目安は70万円~200万円と少し金額が上がります。
玄関のリノベーションについては、こちらの記事でさらに詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひお読みください。
▸玄関のリノベーションで実現できることは?参考にしたい施工事例
(6)外壁
一戸建ての場合は、外壁や屋根などの定期的なメンテナンスが必要とされています。
リノベーションで外壁の塗装を塗り替える場合の費用目安は、150万円~200万円。
さらに外壁を張り替える場合の費用は、200万円~300万円程となっています。
また、屋根だけの塗装を塗り替える場合の費用は30万円~60万円、葺替(ふきかえ)する場合の費用は150万円~350万円です。
劣化した部分を放置しておくと、雨漏りや腐食などの原因になることがあり、思わぬトラブルに見舞われてしまう場合も。
長く安心して暮らすためにも、定期的にメンテナンスをすることが大切です。
(7)外構・エクステリア
戸建て住宅の場合は、暮らしの変化等によって外構やエクステリアのリノベーションを考える方も少なくありません。
防犯を意識した目隠しフェンスや、門扉を設置したい場合の費用目安は19万円〜40万円程度。
駐車場にカーポートの設置工事での費用目安は10万円〜40万円となっています。
また、趣味を兼ねれるガレージの設置では100万円以上かかるケースも多く、費用目安は車1台分の大きさで100万円〜300万円となっています。
さらに車2台分、3台分となってくると費用は高額になり、ガレージを建設した場合は固定資産税も必要となることも頭に入れておきましょう。
(8)間取り変更
間取り変更のリノベーションを行う場合、間仕切壁を設置する方法や家全体の導線をフルリノベーションする方法等、様々な方法があります。
間仕切壁を設置するリノベーションでは、パネルドアの設置は1万円〜2万円で工事が可能です。
その他にも、アコーディオンカーテン(蛇腹のように折りたたみ可能な仕切り)を利用する方法で、5万円〜6万円、壁を設置する場合は10万円〜20万円となっています。
一方、家全体の導線を見直して、間取り変更する場合の費用目安は60万円~200万円程度が必要になってきます。
部屋の大きさや撤去する壁の数によって金額は変わってきますので、間取り変更をお考えの際にはリノベーション会社と相談しながら予算と間取りを考えていくのがおすすめです。
(9)耐震・耐熱工事
戸建て住宅の場合は、リノベーションのタイミングで一緒に『耐震・耐熱工事』を行うことも可能です。
その場合、耐震工事で100万円〜200万円、耐熱工事では200万円~500万円ほどが費用目安となっています。
また、耐震に不安がある住宅では事前に専門家による耐震診断(ホームインスペクション)を受けるのもおすすめ。
築古物件を購入してリノベーションする場合は特に、耐震や耐熱について調べておくと安心です。
(10)増築工事
一戸建て住宅での、増築工事の費用目安は6畳分の広さで200万円~300万円、10畳分だと220万円~450万円となっています。
実は、増築工事では施工面積が狭いほど単価は高くなる傾向にあり、広範囲の工事を行うほうが単価は安くなる傾向にあります。
特に、木造住宅や離れの増築費用は安く、浴室やキッチン等の増築費用は配管工事の関係で高くなるケースが多いです。
また、増築工事を行った場合はその後の固定資産税が上がることも頭に入れておきましょう。
増築リノベーションについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。
▸ 増築リノベーションとは?メリット・デメリットと向いている人を解説
3.1000万円以内のリノベーション実例5選
リノベーションをお考えの方は、イメージを固めるために数多くの実例を見ておくのがおすすめです。
ここではFINDが手掛けた、1000万円以内のリノベーション実例5選を紹介していきます。
施行した工事内容やこだわりまで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(1)【戸建て】これからも、手をかけながら暮らしたくなる住空間
築21年の木造住宅を1000万円かけて全面リノベーションした実例です。
依頼主様は、多くのリノベーション実績がある会社を5社ほど検討した上でFINDのデザイン性や提案力から、FINDのに暮らし造りを依頼してくださいました。
今回のリノベーションでは、間取りはほぼそのままに、明るい2階リビングには爽やかなミントグリーンのアクセントクロスをプラス。
階段のあるダイニングにはアイアン製の腰壁、黒い塗装やアクセントクロスを使いメリハリのある印象に仕上げました。
『何でもかんでも新しくすればよい』という発想ではなく、既存をうまく利用しながら『理想の住まい』を一緒に実現しています。
| 費用 | 1000万円 |
| 築年数 | 21年 |
| 面積 | 125㎡ |
| 区分/間取り | 木造3階建て/3LDK |
【ご注意】掲載されている施工金額は、施工当時の価格(2021年)に基づいております。現在は、原材料費や物流コストの高騰により、同条件の工事でも価格が異なる場合がございます。最新の概算費用については、お気軽にお問い合わせください。
(2)【マンション】ラフでモダンな空間
築19年のマンションを、970万円かけてリノベーションした実例です。
今回の工事では、家族みんなが心地よく感じる空間を目指してリノベーションを行いました。
ポイントは、広々としたLDK。開放的な対面キッチンを主役に、オーク材が心地いい床と天井の雰囲気も一新しています。
ラフな空間にモダンさをプラスするため、インテリアはモノトーンを基調にデザイン。木の風合いを活かしながら、
ポイントでモルタル、タイル、ガラス、金属などを取り入れました。
また、玄関は土間スペースを広げることで、スーツケースや趣味のゴルフバッグが置けるように収納を計画。
遊び心を入れた寝室には、室内窓を配置することでより光と風を取り込めるよう設計されています。
家族みんなが使用する水周りのトイレと洗面空間は、ニューヨークスタイルをコンセプトにデザインするなど、家全体にアイデアとこだわりが詰まった住まいが完成しました。
| 費用 | 970万円 |
| 築年数 | 19年 |
| 面積 | 74㎡ |
| 区分/間取り | RC造/2LDK+WIC+SIC |
【ご注意】掲載されている施工金額は、施工当時の価格(2021年)に基づいております。現在は、原材料費や物流コストの高騰により、同条件の工事でも価格が異なる場合がございます。最新の概算費用については、お気軽にお問い合わせください。
(3)【マンション】暮らしを楽しむ、内装上手なリノベーション
築18年のマンションを970万円かけてリノベーションした実例です。
今回のリノベーションでは、設備や状態の良いものは既存をうまく利用しながら、空間を一新するプランで工事を行いました。
住まいの主役となるのは、キッチンスペース。取り入れたかった室内窓とメトロタイルをデザインインパクトに使用しながら、L型のキッチンは既存利用で、扉とガスコンロ、水栓、食洗機を交換しています。
カウンターは造作工事で作成し、両面に収納を配置。作業がしやすい高さでデザインいたしました。
また、LDKのアクセントクロスは色が綺麗な水色、床は床暖房対応のブラックチェリーを採用しています。
洗面はFINDでも人気の造作洗面を取り入れ、書斎は旦那様が趣味にしているクラフトワークを『飾る見せれる収納』を配置しています。
既存のものをうまく利用しながら、明るく温かい住まいが実現しました。
| 費用 | 970万円 |
| 築年数 | 18年 |
| 面積 | 90㎡ |
| 区分/間取り | RC造3LDK |
【ご注意】掲載されている施工金額は、施工当時の価格(2021年)に基づいております。現在は、原材料費や物流コストの高騰により、同条件の工事でも価格が異なる場合がございます。最新の概算費用については、お気軽にお問い合わせください。
(4)【マンション】暮らしに光と風を取り込んだ心地よい住まい
築26年のマンションを850万円かけて全面リノベーションした実例です。
今回のリノベーションでは、元々の3LDKから、1LDK+SCLO+WCLOの間取りへと大胆に変更しました。
間取り変更では、玄関土間とリビングを拡張し、本来の日当たりを活かした室内に変更。
毎日を暮らしやすく、楽しめる空間にするため、土間には可動棚やハンガー、カウンターテーブルを設置しています。
土間に棚を設置することによって、ただ出入りするだけの空間から、趣味の物を飾ったり、住み手にあった使い方が出来るマルチな空間へと進化しました。
また、キッチンと廊下を隔てる壁にはオリジナル灯窓を設置。空間を緩やかにつなげることで、家全体の導線も意識しています。
家全体には統一感が出るよう落ち着いたトーンの壁紙やカーペットを採用。
随所に採用した間接照明とブラケット照明がアクセントになり、昼と夜で違った雰囲気を棚惜しむことができるホテルライクな室内が実現しました。
| 費用 | 850万円 |
| 築年数 | 26年 |
| 面積 | 66㎡ |
| 区分/間取り | 1LDK+SCLO+WCLO |
【ご注意】掲載されている施工金額は、施工当時の価格(2021年)に基づいております。現在は、原材料費や物流コストの高騰により、同条件の工事でも価格が異なる場合がございます。最新の概算費用については、お気軽にお問い合わせください。
(5)【マンション】センスよく素敵に
築46年のマンションを850万円かけてリノベーションした実例です。
今回のリノベーションでは、1LDKだった室内を1LDK+WICにリノベーション。
空間構成やデザイン、既存の素材感をうまく利用しながら、シンプル機能的かつ素敵な空間を目指し打合せを重ね、工事が始まりました。
リノベーションの主役となるのは、広々としたLDK。当初対面スタイルのLDKの間取りを考えるも、リビングをより広く取るために壁付けのI型キッチン(コンロ、シンク、調理台が一列に並んだキッチン)プランに決定致しました。
1LDKのをうまく利用するため、キッチンスペースにはワークスペースを併設することで機能面も充実しています。
また、キッズスペースを兼ねているサンルームは空間にメリハリを作るためFIXの室内パーテーションを採用。
寝室との間仕切りにはガラスを大きく取った框組みの建具を造作。キッチンと廊下の仕切りも開放感をプラスするため、室内窓を配置しています。
室内は全体的に白をベースに取り入れ、床材にはオーク材のフレンチヘリンボーン(端を斜めにカットしたピースの組み合わせで構成されるフローリング)を採用。
さらに、天井を現しに、塗装でラフに仕上げることで、洋書に出てくるような素敵な住まいが実現しました。
| 費用 | 850万円 |
| 築年数 | 46年 |
| 面積 | 67㎡ |
| 区分/間取り | RC造/1LDK+WIC |
【ご注意】掲載されている施工金額は、施工当時の価格(2021年)に基づいております。現在は、原材料費や物流コストの高騰により、同条件の工事でも価格が異なる場合がございます。最新の概算費用については、お気軽にお問い合わせください。
4.1000万円でリノベーションするための4つのポイント
リノベーション費用を1000万円以内に抑えながら希望に近い住まいを実現するためには、計画段階から入念に準備することが重要です。
あらかじめ工事内容や優先順位を整理しておくことで、限られた予算でも満足度の高いリノベーションにつながります。
ここでは、予算内で理想に近づけるためのポイントを紹介します。
| ・優先順位を決める ・既存設備を活かす ・設備グレードを調整する ・補助金を活用する |
(1)優先順位を決める
まずは、リノベーションで何を重視するのか、優先順位を明確にすることが重要です。
すべての要望を取り入れようとすると予算1000万円は簡単に超えてしまいます。
そのため、まずは家族の暮らしや将来を考えて重要なポイントを整理することが大切です。
例えば、以下のように優先順位を決めることで、お金をかけるべき部分が明確になり、限られた予算でも満足度の高い住まいを実現できます。
| ・夏の暑さや冬の寒さを改善したい:断熱工事を最優先 ・家族や友人が集まれる空間をつくりたい:間取り変更を最優先 ・将来も安心して暮らしたい:バリアフリー化や廊下 ・トイレ・風呂の拡張を最優先 ・家事動線を改善したい:水回りを中心とした工事を最優先 |
初期段階でしっかり計画しておくことで工事の優先順位や予算配分がスムーズになり、結果として満足度の高いリノベーションにつながります。
リフォームの流れ・手順については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
▸ リフォームの手順・段取りを確認しよう!何から始めるべき?
(2)既存設備を活かす
予算1000万円を最大限に活かすには、状態の良い既存設備をできるだけ再利用も有効な選択肢です。
すべてを新しいものに入れ替えると材料費や工事費が膨らみ、予算内に収めるのが難しくなります。
限られた予算の中でも満足度の高い住まいを作るためには、どの設備を残し、どのように刷新するかを計画段階で明確にしておくことがポイントです。
既存設備の再利用のアイデアとして以下のものが挙げられます。
| ・各個室のフローリングを状態によっては上貼りで対応する ・キッチンや洗面台の扉や取っ手、天板だけを交換する ・ドアや窓枠などの建具を塗装やシート貼りでデザインを一新する ・既存収納の棚板や扉を塗装・張り替える |
まだ使える設備はそのまま残し、見える部分や触れる部分だけを刷新することでコストを抑えつつ、印象を変えることが可能です。
また、計画段階で工事内容を整理しておくと、費用をかける部分と抑える部分のバランスが見えやすくなり、予算内で満足度の高いリノベーションを実現しやすくなります。
(3)設備グレードを調整する
どの設備にどれだけ予算をかけるかを計画的に決めることも、1000万円以内で理想の住まいをつくるコツです。
すべての設備を高級グレードにすると予算オーバーになりやすいため、どこにこだわり、どこでコストを抑えるかを事前に決めておきましょう。
浴室や洗面台も同様に機能性やデザイン性が高いほど価格が上がり、オプションや仕様によってさらに数十万円単位で費用が変動することがあります。
そのため、重点的に予算をかける場所と一般的な機能で抑える場所を明確にすることで、全体のコストバランスを保ちながら予算内でデザインや使い勝手にも満足できる住まいに近づけられます。
(4)補助金を活用する
予算1000万円でリノベーションを実現するには、国や自治体の補助金・助成金を上手に利用するのも有効な方法です。
耐震や断熱、省エネ、バリアフリーなどの指定工事を行うと、補助金で工事費の一部が負担されるため、予算内で希望の内容をより充実させやすくなります。
また、補助金や優遇制度は組み合わせて利用できる場合もあり、工事のグレードを上げたり追加工事を取り入れる余裕を作ることも可能です。
ただし、補助金は自治体ごとに条件や金額、申請のタイミングが異なり、申請手続きも複雑であることも多いので、補助金にも詳しいリノベーション会社を選ぶことも重要です。
5.リノベーションで利用できる補助金
リノベーションを行う際には、事前に利用できる補助金を調べておきましょう。
2026年(令和8年度)に実施される住宅リフォームの補助金では、国土交通省、環境省、経済産業省が連携した「住宅省エネ2026キャンペーン」が中心となります。
このキャンペーンでは、省エネ性能を高めるリフォームに対して補助金が提供されます。
他にもバリアフリー化への支援などもあるので有効活用しましょう。
| 【住宅省エネ2026キャンペーン】みらいエコ住宅2026事業(Me住宅2026) | ・住宅の省エネ性能を高めるリフォーム(断熱・設備等)を支援する制度 | ・40~100万円/戸 |
| 【住宅省エネ2026キャンペーン】先進的窓リノベ2026事業 | ・高断熱窓への交換・内窓設置など窓の断熱改修を支援 | ・費用の約1/2相当(上限最大200万円/戸) |
| 【住宅省エネ2026キャンペーン】給湯省エネ2026事業 | ・高効率給湯器(エコキュート等)への交換を支援 | ・約7万~20万円/台(機種・性能により変動) |
| 【住宅省エネ2026キャンペーン】賃貸集合給湯省エネ2026事業 | ・賃貸住宅の給湯器(エコジョーズ等)交換を支援 | ・約5万~7万円/台(条件により加算あり) |
| 既存住宅における断熱リフォーム支援事業 | ・高性能な断熱建材を利用して断熱リフォームをする際、費用の一部を助成する制度 | ・一戸建て住宅:最大120万円/戸・集合住宅:15または20万円/戸 |
| 長期優良住宅化リフォーム推進事業 | ・省エネ・耐震など住宅の性能向上のための工事 | ・最大約120万円/戸(条件により変動) |
| 介護保険制度 | ・要介護・要支援者向けのバリアフリー改修を支援費用の一部を助成する制度 | ・支給限度額20万円・介護保険の自己負担割合に応じて支給額は異なる |
2026年度の補助金・助成金は、前年度と同様に人気が高く申し込みが多いと予想されるため、早めの契約・工事が必要です。
また、上記で紹介した国の補助金の他にも、お住まいの市町村によって独自に補助金制度を設けている場合もあります。
リノベーションをお考えの方は、事前にお住まいの市役所等に問い合わせをしてみましょう。
6.1000万円のリノベーションで失敗しないための4つの注意点
1000万円のリノベーションは、理想の住まいを実現できる十分な予算です。
一方で、工事の自由度が高くなる分、計画の立て方や準備によっては予算オーバーや仕上がりへの不満につながる可能性もあります。
ここでは、1000万円のリノベーションで後悔しないために押さえておきたいポイントを解説します。
| ・追加工事が発生する場合がある ・築年数によって費用が増える ・管理規約(マンション)の制限がある ・仮住まい費用を考慮する |
(1)追加工事が発生する場合がある
リノベーションでは、工事を進める中で想定外の問題が見つかり、計画の修正や追加工事が必要になることがあります。
特に多いのが、解体後に判明する「見えない部分の問題」です。
| ・下地や構造部分の劣化 ・給排水管やガス管の老朽化 ・電気配線の劣化や容量不足 ・シロアリ被害や木材の腐食 |
これらは事前調査では把握しきれない場合があり、結果として追加費用が発生することがあります。
対策としては、ホームインスペクションを利用して事前に専門家へ相談する方法があります。(FIND:ホームインスペクション )
そのため、総予算の10~20%程度を予備費として確保しておくと安心です。
リフォームの見積もりや費用の詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。
▸ リノベーションの見積もりで失敗しない!確認ポイントと注意点を解説
(2)築年数によって費用が増える
築年数が古い住宅は見えない部分の劣化が進んでいることが多く、リノベーション費用が想定以上にかかる可能性があります。
例えば、築年数が古い住宅では次のような工事が必要になるケースがあります。
| ・耐震補強工事 ・基礎補強工事 ・断熱材の入れ替えや追加施工 ・給排水管の全面交換 ・電気配線の更新や分電盤の交換 |
特に、耐震や基礎補強は構造に関わる大規模工事のため、費用が高額になりやすく、予算1000万円を軽く超えてしまうケースも珍しくありません。
また、古い住宅の中には現在の建築基準を満たしていないものもあり、安全性や快適性を確保するための改修工事が必要になることもあります。
そのため、古い物件をリノベーションする際は、念入りに建物の状態を調査をしてから計画を立てることが重要です。
(3)管理規約(マンション)の制限がある
マンションのリノベーションでは、管理規約による制限を受け、追加工事が必要になるケースがあります。
主な制限としては、以下のようなものがあります。
| ・床材の遮音性能(L値など)の指定・水回り(キッチン・浴室・トイレ)の移動制限・配管の位置や構造上の制約・排気・換気ダクトや煙・ダストの制限・工事可能な曜日・時間帯・使用可能な建材や設備の制限 |
さらに、工事を始める前に管理組合への申請・承認が必要な場合も少なくありません。
もし承認が得られないと、希望通りの工事ができないばかりか、計画変更による追加工事や追加費用が発生することになります。
そのため、リノベーションを検討する際は、管理規約を事前に確認し、施工会社と共有した上で計画を立てることが重要です。
(4)仮住まい費用を考慮する
大規模なリノベーションでは、工事期間中に仮住まいが必要になることがあります。
仮住まいを利用する際にかかる主な費用は以下の通りです。
| ・賃貸住宅の家賃 ・敷金・礼金・仲介手数料(通常、家賃の3か月分程度) ・引っ越し費用(往復分) ・家具・荷物の一時保管費用(トランクルームなど) ・(場合によっては)駐車場料金 |
仮に工事期が2〜4ヶ月程度とすると、合計で数十万円〜の費用が必要になります。
特に工事期間が長い場合は、仮住まい費用が総予算に占める割合も大きくなるため、事前にしっかり資金計画しておくことが重要です。
リフォームでの仮住まいについて、以下の記事で詳しく解説しています。
▸ リフォーム中の仮住まいの賢い探し方は?適した物件と費用まで詳しく解説
リノベーションのことならFINDにお任せください!
FINDは神奈川県川崎市に本社を構える、リノベーション、リフォーム、不動産売買仲介、空間デザイン、ホームインスペクションまで行うリノベーション会社です。
FINDでは、数々のリノベーションの実績があり様々なご要望に対応しています。
上記で紹介した以外の実例も公式サイトに掲載していますので、気になった方はこちらから覗いてみてくださいね。
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ライフディレクション事業部 設計チーム マネージャー / 二級建築士 / キッチンスペシャリスト
