COLUMNコラム
- 2026.07.28
- デザイン
Design & Accent ~キッチン編03/空間的な視点について解説~
目次
はじめに
Design & Accentは、FINDのお勧めする素材やデザインについてご紹介するコラムです。
今回は、空間の中で大きな割合を占めるキッチンまわりに焦点をあてご紹介します。
ポイントを一つ一つ丁寧に紐解きながら、理想の空間づくりのヒントをお届けします。
キッチン空間に加わる新たな要素/キッチン+α
前回のキッチン編02では、効率的なキッチンスペースを構築するための基本的な動線計画について、事例を交えて大まかにお伝えしました。
しかし、キッチンはただの調理場ではありません。
住まう人のライフスタイル、家族構成、料理にどれだけ時間をかけるかなどによって、その最適解は無限に存在します。100世帯あれば、100通りのデザインと配置計画があります。
本記事では、実際の事例をいくつかピックアップし、写真や図面(レイアウト図)を交えながら、プロの視点でそのこだわりを徹底解説します。
これからリノベーションや新築を検討している方は、ぜひご自身の暮らしと照らし合わせながら、
理想のキッチンのヒントを見つけてみてください。
キッチン編02の記事はこちらから
①キッチン+パントリー
■3D空間レイアウト
キッチンの収納力を補完し、生活感の出やすいストック類を
スマートに収容できるパントリーは、現代の住宅設計において不可欠な空間となっています。
しかし、パントリーを単なる機能的な収納スペースとしてではなく、
パントリーをキッチン空間の重要なデザイン要素として捉えることも可能です。
空間のアクセントとなっているのは、柔らかな印象を与えるアーチ型の開口部です。
枠まわりに木材を採用することで、洗練された可愛らしさと温かみを巧みに両立させました。
木部のカラーをキッチンの面材や造作家具の色味と合わせて塗装することで
空間全体の色彩計画に一貫性を持たせています。
(出典:https://www.a-find.jp/work/151)
②キッチン+カウンター
■3D空間レイアウト
お施主様のライフスタイルに合わせ、収納や水回りなどの家事導線も大幅に改善しました。
最小の家事導線で整う暮らしを実現し、リビングやダイニングテーブルまでの動線も改善され、
動きやすい空間となりました。
ダイニングテーブル以外のくつろげる新たな選択肢の一つとして
食事や家事をより楽しむことができます。
収納量もしっかり確保し、お気に入りの小物を飾れる棚をバランスよく配置しました。
既製品と造作のキッチンを兼ね合わせることでコストバランスにも幅を持たせることも可能です。
(出典:https://www.a-find.jp/work/145)
③キッチン+ベンチ
■3D空間レイアウト
収納や動線といった家事のしやすさを満たした上で、配管という構造上の
制約をお気に入りの場所(ベンチ)へと生まれ変わるアイデアとなりました。
ベンチからキッチンへと途切れることなく続くタイルの質感と、
素材の良さを引き出してくれる柔らかな光。
この仕上げの統一感によって、ベンチ部分が唐突にならず、
キッチン空間全体と完全にリンクしています。
リノベーションだからこそ叶う、愛着の湧く空間づくりの醍醐味です。
(出典:https://www.a-find.jp/work/128)
④キッチン+造作家具
■3D空間レイアウト
昨今のキッチン環境は、時代のニーズの変化に伴い、
便利かつデザイン性の高いものに生まれ変わってきました。
既製品でも十二分にキッチン空間の利便性を高めてくれるものではありますが、
見せるディスプレイ、収納の使い方や素材の合わせ方など、
使い手のこだわりを随所に散りばめられるのも造作家具の良いポイントです。
細かなサイズの微調整も可能なため、
通路幅の確保や家電、置きたいものとのバランスを考えながら計画も可能です。
お気に入りのものに囲まれながら料理や趣味を楽しむキッチン空間が出来上がります。
(出典:https://www.a-find.jp/work/158)
おわりに
今回は、事例を踏まえながら、キッチン空間に加わる新たな要素について解説してきました。
これからのキッチンは、単なる「調理の場」から、
住まいの中で最も多機能な「家の中心」へと進化しています。
ご紹介した要素以外にも多くの工夫を施せます。
私たちは設計の段階でお客様のご要望を丁寧にヒアリングし、
理想のキッチンレイアウト、快適なキッチンづくりをお手伝いします。
ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者
空間を通じて豊かな暮らしをとどける