COLUMNコラム
- 2026.07.11
- リノベーションのお金
戸建てのリフォーム費用相場は?補助金や減税制度についても徹底解説!
「戸建てのリフォームにはいくらぐらいかかる?」
「戸建てのリフォーム工事にかかる期間は?」
戸建てのリフォームを検討している方の中には、このような疑問を抱いている方も多いでしょう。
戸建てをリフォームすることで、新築よりも費用を抑えて綺麗な家に住めるといったメリットがあります。
この記事では、戸建てのリフォーム費用相場を部分的なリフォームと全面リフォームに分けて詳しく紹介します。
戸建てをリフォームする際に使える補助金や減税制度も紹介するので、リフォームを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
1.戸建てのリフォームの費用相場
戸建てをリフォームする際の費用相場を紹介します。
| (1)部分的なリフォームの費用相場 (2)全面リフォームの費用相場 |
それぞれの費用相場について詳しく解説していきます。
(1)部分的なリフォームの費用相場
まずは部分的なリフォームの費用相場について紹介します。
ここでは下記の4パターンのリフォームを行った場合にいくらぐらいかかるのか解説します。
| ①キッチンや浴室などの水回り ②リビングや各部屋などの居室 ③外壁などの外回り ④設備交換(給湯器・エコキュート・窓など)の費用相場 |
① キッチンや浴室などの水回り
キッチンや浴室などの水回りは、毎日使うので経年劣化により故障・損傷しやすい場所です。
水回りを全面リフォームすると、約175万円〜300万円ほどかかります。
水回りのリフォームの費用相場を下記の表にまとめました。
| リフォーム場所 | 費用相場 | 工事期間 |
|---|---|---|
| キッチン | 約100万円〜150万円 | 1週間前後 |
| 浴室 | 約80万円〜150万円 | 1週間前後 |
| トイレ | 約15万円〜40万円 | 約1日 |
| 洗面所 | 約20万円〜80万円 | 約1日 |
キッチンや浴室のリフォームは費用も高めで工事期間も少し長いです。
トイレ・洗面所であれば50万円以内に収まることが多く、工事期間も1日と短いです。
キッチンリフォームの場合、キッチンの入れ替えに加え、壁付きキッチンからカウンターキッチンに変更すると、約80万円〜150万円の費用が追加でかかります。
水回りのリフォームは、10〜20年ほどで行うことが推奨されています。
② リビングや各部屋などの居室
リビングや部屋のリフォームを行う際の費用相場は、200万円前後です。
居室のリフォーム費用相場を下記の表にまとめました。
| リフォーム場所 | 費用相場 |
|---|---|
| リビング | 約150万円〜250万円 |
| 玄関 | 約20万円〜35万円 |
| 和室から洋室へ変更 | 約25〜100万円 |
他の部屋と繋げてリビングを広くするリフォームの場合は、1000万円近くかかる場合もあります。
そのほか、フローリングの張り替えは1畳あたり1〜6万円、壁紙の張り替えは800〜1,500円/㎡ほどが費用相場です。
間取りを変更する場合、間仕切り壁の撤去に7〜23万円、間仕切り壁の設置に8〜25万円ほどかかります。
内装のフルリフォームを行う場合の費用相場は、500万円前後です。
③ 外壁などの外回り
外壁や屋根のリフォーム費用相場は、外壁塗装が60〜100万円、屋根塗装が30〜60万円です。
外壁の張り替えの場合は150〜200万円、重ね張りは100〜150万円かかります。
屋根の葺き替え・重ね張りの費用相場は、100〜250万円ほどです。
外壁や屋根のリフォームは、築10〜20年で行うのがおすすめです。
外回りの工事にかかる期間は1週間前後ですが、天候に影響されるので長くなる場合もあります。
また、外壁や屋根の工事では足場が必要なので、足場の設置費用が別途15万円前後必要です。
外壁と屋根を別々にリフォームすると、それぞれ足場設置費用がかかるので、まとめて行うことで費用を少しでも安く抑えられます。
④ 設備交換(給湯器・エコキュート・窓など)の費用相場
給湯器やエコキュート、窓などの設備交換は、住宅設備の老朽化や省エネ性能の向上を目的に行われることが多いリフォームです。
設備交換の費用相場を下記の表にまとめました。
| リフォーム内容 | 費用相場 |
| 給湯器交換 | 約15万円〜40万円 |
| エコキュート交換 | 約40万円〜80万円 |
| 内窓設置 | 約5万円〜15万円/箇所 |
| 窓交換(1箇所) | 約20万円〜60万円 |
給湯器やエコキュートは10〜15年ほどが交換の目安です。
故障してから交換するとお湯が使えなくなるため、不具合が出始めたタイミングで交換を検討しましょう。
また、窓のリフォームは断熱性・防音性の向上につながり、内窓の設置は比較的費用を抑えながら性能を高められるため、人気のリフォームです。
設備交換は1日程度で完了する工事が多く、省エネ設備や断熱窓は補助金を利用できる場合もあります。
(2)全面リフォームの費用相場
全面リフォーム(リノベーション)する際の費用相場は、1,000万円〜2,000万円です。
全面リフォームでは、内装・外装・屋根まで全てリフォームするので、費用が高額になります。
全面リフォームの場合の工事期間は、2〜5ヶ月ほどです。
また、工事期間中は仮住まいになるので、別途50〜100万円ほど準備しておくと良いでしょう。
全面リフォームだと見た目も内装も新築同然の状態になりますが、その分費用がかかるので場合によっては新築にする方が安いこともあります。
2.予算別にできる戸建てリフォーム
戸建てリフォームは、予算によって可能な工事の範囲が大きく異なります。
そのため、まずは予算ごとにどのようなリフォームができるのかを把握しておくことが大切です。
ここでは、予算ごとに実施できるリフォーム内容や特徴について紹介します。
| 予算 | リフォームイメージ | 可能なリフォーム例 |
| 予算500万円以内 | ・部分的な改修・劣化対策中心 | ・水回り設備の交換 ・クロス・床などの内装リフォーム ・外壁・屋根の塗装 ・部分的な断熱・耐震補強 |
| 予算1,000万円以内 | ・間取り変更を含む大規模改修・快適性の向上 | ・LDKの拡張 ・和室から洋室への変更 ・水回り+内外装の一新 ・断熱リフォーム(窓・断熱材) |
| 予算1,500万円以上 | ・フルリフォーム ・フルリノベーション・住まい全体の再生 | ・LDK拡張を含む大幅な間取り変更 ・外壁・屋根+断熱+耐震の一括改修 ・築古住宅の性能向上(断熱・耐震強化) |
(1)500万円以内でできる戸建てリフォーム
予算500万円以内の戸建てリフォームは、全体の大規模な改修こそ難しいものの、生活に欠かせない水回り設備の交換や、壁紙・フローリングの張り替えといった内装工事を中心に、住み心地を向上させるのに適しています。
予算の配分次第では、窓交換などの断熱リフォームや部分的な耐震補強工事まで網羅できるケースもあり、大規模な補修が不要な築10〜20年程度の住宅であれば、限られた予算でも十分な改善効果が期待できます。
そのため、まずは劣化状況や優先順位をしっかりと見極めた上で、工事内容を検討するようにしましょう。
さらに詳しく知りたい方は、次の記事もご覧ください。
▸500万円で行えるリフォーム事例8選!費用・成功ポイントを解説
(2)1,000万円以内でできる戸建てリフォーム
予算1,000万円以内の戸建てリフォームでは、設備や内装の一新に加え、LDKの拡張や和室から洋室への変更といった大規模な間取り変更が可能になります。
さらに、水回りの交換と同時に外壁・屋根の改修や断熱工事までまとめて行えるため、築20〜30年ほどの住宅であれば、住まいの性能を高めつつ将来のメンテナンス費用を抑えられる可能性も。
ただし、建物の劣化状況によっては追加工事が必要になるケースもあるため、事前に状態をしっかりと確認した上で、適切な予算配分のもと計画を立てることが重要です。
さらに詳しく知りたい方は、次の記事もご覧ください。
▸1,000万円でリノベーションはどこまでできる?費用目安や補助金も解説
(3)1,500万円以上でできる戸建てリフォーム
予算1,500万円以上の戸建てリフォームでは、住宅全体を対象としたフルリフォーム・フルリノベーションが可能となり、水回り設備の一新や大規模な間取り変更に加え、外壁・屋根の改修、断熱・耐震性能を向上させるための工事をまとめて行うこともできます。
建物自体の性能向上が不可欠となる築30年以上の住宅であっても、この予算帯であれば快適性と安全性に優れた住まいへ刷新することも十分可能に。
ただし、工事規模が大きくなるぶん、内容によっては建て替えを選択肢に含めた比較検討が必要になるケースもあります。
そのため、リフォームで実現したいことを明確にした上で、費用対効果を見極めながら計画を立てることが重要です。
さらに詳しく知りたい方は、次の記事もご覧ください。
▸ 1500万円で叶えるマンションリノベ-ション!実例5選、手順、注意点を解説
3.築年数別の戸建てリフォーム費用相場
戸建てリフォームの費用は、築年数によって大きく変動します。
築年数が浅い住宅は部分的な補修で済むことが多い一方で、築年数が古くなるほど設備の交換や構造部分の補修が必要になり、工事規模も大きくなる傾向があります。
| 築年数 | 費用相場 | 必要なリフォーム例 |
| 築10~20年 | 100〜500万円程度 | ・水回り設備の交換 ・内装交換 ・外壁・屋根の塗装 ・部分的な断熱・耐震補強 |
| 築20~30年 | 300〜1,000万円程度 | ・水回り+内装の一新 ・外壁・屋根の補修・塗装・一部張り替え ・断熱リフォーム(窓交換・断熱材追加) ・耐震補強 |
| 築30年以上 | 500〜1,500万円程度 | ・水回り・内装の全面改修 ・外壁・屋根の改修工事 ・配管・電気設備などインフラ更新 ・断熱性能向上 ・耐震補強 |
| 築40年以上 | 1,000〜2,000万円以上 | ・フルリフォーム・フルリノベーション ・外壁・屋根の大規模改修 ・配管・電気配線の全面更新 ・断熱・耐震性能の大幅向上 |
次に、築年数別の費用相場とポイントについて見ていきましょう。
(1)築10~20年
築10〜20年の戸建てリフォームの費用相場は100〜500万円程度が目安となります。
比較的築年数が浅いため、構造部分の大規模な補修が必要になることは少なく、水回り設備の交換やクロス・フローリングの張り替えといった部分的な内装のリフレッシュがメインとなります。
外壁や屋根についても、劣化状況によっては塗装によるメンテナンス時期にあたりますが、大規模な張り替えなどは不要な場合が多く、費用を抑えながら住まいの性能を維持できます。
なお、築10年を超えると設備の不具合や劣化が徐々に顕在化し始めるため、早めに点検を行い、必要な箇所から計画的にリフォームを進めることが重要です。
(2)築20~30年
築20〜30年の戸建てリフォームの費用相場は、300〜1,000万円程度が目安となります。
この築年数になると、水回り設備や内装だけでなく、外壁や屋根などのメンテナンスも必要になるケースが増え、リフォームの範囲や規模が広がる傾向があります。
主な工事内容としては、キッチン・浴室・トイレ・洗面所などの設備交換に加え、クロスやフローリングの張り替えといった内装工事が挙げられます。
また、外壁塗装や屋根塗装に加えて、劣化状況によっては外壁の張り替えや屋根の補修が必要になる場合もあります。
さらに、断熱性能や耐震性能を見直すタイミングでもあり、窓の交換や断熱材の追加施工、耐震補強などを行うケースもあります。
築20〜30年は複数箇所の劣化が同時に進みやすい時期のため、部分的な修繕だけでなく、将来を見据えた計画的なリフォームが重要になります。
(3)築30年以上
築30年以上の戸建てリフォームの費用相場は500〜1,500万円程度が目安となります。
この時期は設備の老朽化や建物全体の性能低下が進むため、部分的なリフォームだけでは対応しにくく、水回りや内外装の全面的な改修に加え、配管や電気設備の更新といった見えない部分の工事も必要になるケースが多くなります。
また、断熱性の向上や耐震補強など、住宅の性能を底上げする工事も多く、リフォームの規模は大きくなる傾向にあります。
住宅ごとの状況により必要な工事が大きく異なるため、事前に建物診断(ホームインスペクション)を行い、正確な改修範囲を明確にした上で計画を進めるようにしましょう。
(4)築40年以上
築40年以上の戸建てリフォームの費用相場は、1,000〜2,000万円以上が目安となります。
設備の老朽化や劣化が広範囲に及ぶことが多く、住宅全体を対象とした大規模なリフォームが必要になるケースが増えます。
主なリフォーム内容としては、水回り設備や内装の全面改修に加え、外壁や屋根の大規模補修や交換、配管や電気配線などのインフラ部分の更新工事などが挙げられます。
さらに、断熱性能の強化や耐震補強といった住宅性能の向上工事が必要になるケースも多く見られます。
特に旧耐震基準(1981年5月末まで)で建てられた戸建て住宅は、耐震性に不安があるため、耐震補強工事が必要となることも少なくありません。
建物の状態によっては建て替えと変わらない費用になることもあり、事前に建物診断を行い、リフォームか建て替えかを含めて慎重に判断することが重要です。
4.戸建てをリフォームするメリット・デメリット
戸建てをリフォームする際には、メリットもデメリットも理解したうえで工事する必要があります。
戸建てをリフォームするとどのようなメリット・デメリットがあるのか詳しく紹介します。
(1)メリット
戸建てをリフォームすると下記のようなメリットがあります。
| ① 新築よりも安い金額で綺麗な家に住める ② 思い出のある家に住み続けられる |
それぞれ詳しく解説します。
① 新築よりも安い金額で綺麗な家に住める
戸建てをリフォームする一番のメリットは、新築よりも安い金額で綺麗な家に住める点です。
新築を購入すると土地代も含めて高額な費用が必要ですが、戸建てをリフォームすれば、新築よりも安く自分の理想の家に住める可能性があります。
特に外観をリフォームすれば見た目も新築同様になるので、新築を購入する予算のない方におすすめの方法です。
また、リフォームする場所を選べるので、必要な場所だけ工事することでさらに費用が抑えられます。
② 新築よりも安い金額で綺麗な家に住める
長年住んできて思い出がたくさん詰まった家に住み続けられることも、戸建てをリフォームするメリットです。
外装や内装の一部だけをリフォームすれば、思い入れのある場所を残すことができます。
例えば、キッチン・お風呂などの水回りだけのリフォームであれば、家族で過ごしたリビングや子供部屋などはそのまま残せるので、住みやすさと思い出が共存する家にできます。
(2)デメリット
戸建てをリフォームすると下記のようなデメリットがあります。
| ① 費用が高くなる場合がある ② 希望通りのリフォームができない可能性がある |
それぞれ詳しく解説します。
① 費用が高くなる場合がある
リフォームする範囲や場所などによっては、費用が高額になる場合があります。
場合によっては新築を購入した方が安いこともあるので、リフォーム前に費用をしっかりと確認しておきましょう。
また、リフォームの工事内容によっては、工事期間中は仮住まいになる可能性があります。
リフォーム費用だけでなく、仮住まいの費用負担も考えておかなければいけません。
② 希望通りのリフォームができない可能性がある
リフォーム内容によっては、家の構造上希望通りにできない可能性があります。
例えば間取り変更を伴うリフォームだと制約が出るかもしれません。
特に、ツーバイフォー住宅(壁や床といった面で建物を支える構造を採用した住宅のこと)は取り除けない柱や壁があるので、希望通りのリフォームにならない可能性が高いです。
リフォーム前に、希望しているリフォームができるのかを施工業者に確認しておきましょう。
5.戸建てリフォーム費用が高くなる4つのケース
戸建てリフォームの費用は、住宅の状態や工事内容によっても大きく変動します。
特に築年数や建物の劣化状況によっては、当初の想定よりも費用が高くなるケースもあります。
ここでは、費用が高くなりやすい主なケースについて紹介します。
| (1)築年数が古い場合 (2)耐震補強が必要な場合 (3)断熱改修を行う場合 (4)構造変更を伴う場合 |
(1)築年数が古い場合
築年数が古い物件は、設備の劣化だけでなく、見えない部分の構造や配管などの劣化が進んでいることも多く、その補修や交換によってリフォーム費用が高くなる傾向があります。
具体的には、外壁の内部や床下、屋根裏などは劣化状況が事前に把握しにくく、工事を進める中で追加の補修が必要になるケースも少なくありません。
特に、配管や電気配線が古い住宅では、全面的な更新工事が必要になる場合もあります。
そのため、リフォームを行う際は事前に建物診断を実施し、劣化状況を把握したうえで、余裕を持った資金計画を立てることが大切です。
(2)耐震補強が必要な場合
戸建ての耐震リフォームの相場は、工事内容や建物の状態によって幅がありますが、一般的には以下の通りです。
| ・部分的な耐震補強:100〜300万円程度 ・中規模の耐震補強:300〜600万円程度 ・大規模な耐震補強:600〜1,000万円以上 |
補強範囲が広がるほど工事内容も増え、費用は高くなる傾向があります。
特に、旧耐震基準で建てられた戸建て住宅では、基礎部分を含めた大規模な耐震改修が必要となるケースも多いです。
そのため、耐震リフォームを検討する際は、まず建物の状態を正確に把握し、必要な補強範囲を見極めるようにしましょう。
また、大規模な耐震補強が必要になる場合は、建て替えとの費用や工期の違いも踏まえたうえで総合的に判断するとよいでしょう。
(3)断熱改修を行う場合
快適に暮らすうえで欠かせない断熱改修も、リフォーム費用を押し上げる一因となります。
断熱改修とは、内壁や天井、床に断熱材を入れたり、二重サッシや複層ガラスの窓へ交換するなど、住宅全体の断熱性能を高める工事のことです。
| ・部分的な断熱改修(窓交換・一部の壁や床の断熱):50〜200万円程度・中規模の断熱改修(複数箇所の断熱強化・内窓設置など):200〜500万円程度・大規模な断熱改修(外壁・屋根・床下を含む全面断熱):500〜1,000万円以上 |
施工範囲が広いほど工事内容も増え、使用する建材や窓の性能によっても費用は大きく変動します。
また、既存の壁や床を一度解体して施工する必要がある場合は、その分の工事費も追加されるため、想定より高額になるケースもあります。
特に築年数が古い住宅では、断熱性能が低いことも多く、冬の寒さや夏の暑さを改善するために全面的な断熱改修が必要になること少なくありません。
断熱リフォームを行う際は、どこまで性能を改善したいのかを明確にしたうえで、優先順位を決めて計画することがコスト削減に欠かせません。
(4)構造変更を伴う場合
大きな間取り変更など家の構造変更を伴うリフォームも、費用が高くなりやすい代表的なケースのひとつです。
例えば、複数の部屋をつなげて広いLDKにする場合や、壁を取り払って開放的な空間にする場合には、壁や柱の撤去・補強工事が追加で必要になるケースが多い上に、工事の難易度が上がります。
さらに、構造変更とあわせて配管や電気配線の移設が発生することも多く、想定以上に工事範囲が広がる可能性もあります。
また、規模によっても費用が変動します。
| ・部分的な構造変更(壁の撤去・補強など):50〜200万円程度 ・中規模な構造変更(複数の壁撤去や間取り変更・補強を伴う工事):200〜500万円程度 ・大規模な構造変更(LDK拡張・大幅な間取り変更・構造補強を含む工事):500〜1,000万円以上 |
そのため、構造変更を伴うリフォームを検討する際は、事前に実現可能な範囲を確認し、全体の費用を把握したうえで計画を立てるようにしましょう。
6.戸建てリフォーム費用を抑えるコツ
戸建てリフォームは工事内容によって数百万円以上かかることもあり、少しの工夫で総額に大きな差が生まれます。
補助金を活用したり、複数社を比較したりすることで、必要な工事を適正価格で実施できる可能性が高まります。
ここでは、戸建てリフォームの費用を抑えるために押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
| (1)補助金・助成金を活用する (2)複数社で相見積もりを取る (3)優先順位を決めて工事する |
(1)補助金・助成金を活用する
戸建てリフォームでは、国や自治体が実施している補助金・助成金を利用できる場合があります。
特に、断熱窓の設置や高効率給湯器への交換、省エネ改修、耐震改修、バリアフリー工事などは対象になりやすい工事です。
補助金を利用することで、数万円から数十万円の費用負担を軽減できるケースもあります。
ただし、制度ごとに対象工事や申請期間、予算の上限が決まっており、工事着工前の申請が必要な場合も少なくありません。
利用を検討している場合は、リフォーム会社や自治体へ早めに相談し、利用できる制度がないか確認しましょう。
以下の記事で補助金について詳しく解説しています。
▸ 【2026年最新版】リフォーム補助金徹底解説!対象条件と申請方法のポイント
(2)複数社で相見積もりを取る
リフォーム会社によって、同じ工事内容でも見積金額や提案内容が異なることがあります。
そのため、1社だけで決めるのではなく、2〜3社程度から相見積もりを取ることがおすすめです。
相見積もりを取ることで、工事費用の相場を把握できるだけでなく、工事内容や使用する設備、保証内容なども比較できます。
極端に安い見積もりは必要な工事が含まれていない場合もあるため、価格だけで判断するのではなく、見積書の内容まで確認することが大切です。
以下の記事で見積もりについて詳しく解説しています。
▸ リノベーションの見積もりで失敗したくない…!確認ポイントと注意点
(3)優先順位を決めて工事する
リフォームしたい箇所が多い場合でも、すべてを一度に工事すると予算オーバーになることがあります。
そのため、「今すぐ必要な工事」と「将来的に行う工事」を整理し、優先順位を決めることが重要です。
例えば、雨漏りや設備の故障など生活に支障がある部分は優先し、壁紙の張り替えやデザイン変更などは後回しにする方法もあります。
また、将来的なリフォーム計画も考慮しながら工事内容を決めることで、無駄な工事や二重施工を避けられ、結果的に費用を抑えやすくなります。
7.戸建てリフォーム費用に使える補助金や減税制度
戸建てをリフォームする際に利用できる、補助金や減税制度について紹介します。
リフォームに使える補助金・減税制度には下記のようなものがあります。
| (1)リフォーム減税 (2)住宅省エネキャンペーンなどの補助金 |
上記以外にも自治体が独自で行っている補助金制度もあるので、リフォーム業者や自治体に相談してみるのがおすすめです。
それぞれ詳しく解説します。
(1)リフォーム減税
リフォーム減税とは、一定の条件を満たすリフォームを行った際に利用できる税制優遇制度です。
対象となるのは主に所得税や固定資産税で、省エネリフォームや耐震リフォーム、バリアフリーリフォームなどが対象となります。
その中でも減税額の大きい所得税について、所得税の減税措置には下記の3種類があります。
| ・ローン型減税 ・投資型減税 ・住宅ローン減税 |
ローン型減税は、返済期間5年以上のローンを組んでいることが条件で、指定の工事費用の年末のローン残高の2%または1%が控除対象で5年間控除が受けられます。5年間最大で62.5万円が控除されるのでとてもお得です。
投資型減税は、住宅ローンを契約していなくても一定の条件をクリアすることで控除が受けられます。標準的工事費用の約10%が1年間減税され、最大25万円が控除されます 。
住宅ローン減税は、返済期間10年以上の住宅ローンを契約している場合に適用される減税措置です。年末のローン残高の1%が控除対象となり、10年間控除されます。10年間で最大400万円の減税になるので、とても大きな金額です。
(2)住宅省エネキャンペーンなどの補助金
リフォームを行う際には、国や自治体が実施する補助金制度を利用できる場合があります。
現在は「住宅省エネキャンペーン」をはじめ、省エネ性能の向上を目的とした補助制度が毎年実施されており、断熱窓の設置や高効率給湯器への交換、断熱改修などが対象となっています。
補助金額や対象となる工事、申請期間などは制度ごとに異なり、予算の上限に達すると期間内でも受付が終了してしまうことがあるため注意が必要です。
また、多くの制度では工事着工前の申請が必須となっています。
補助金を使っておトクにリフォームしたいと考えている方は、早めにリフォーム会社や自治体に相談して、最新の補助制度を確認しておきましょう。
8.戸建てのリフォームに使えるローン
補助金や減税制度を活用してコストを抑えられれば、浮いた予算を他のリフォームに回すことができます。
その上で、手元の資金とローンのバランスをうまく取ることが、無理のない資金計画のポイントです。
それでは、戸建てリフォームで使える3つのローンについて詳しく解説します。
| (1)リフォームローン (2)住宅ローン (3)一体型ローン(中古物件購入+リフォームローン一括借入) |
(1)リフォームローン
リフォームローンは、戸建て・マンションなどをリフォームする際に組めるローンのことです。
リフォームローンは、住宅ローンよりも審査に通りやすく、借入までにかかる期間が短いのがメリットです。
一方で、借入上限額が1,000万円ほどと少なく、金利が2〜5%と高いというデメリットもあります。
(2)住宅ローン
住宅ローンは、住宅を購入する際に組めるローンですが、持ち家のローンが残っている状態であればリフォームの際にも利用できます。
住宅ローンは、金利が1%前後と低く、借入上限額が1億円ほどと高いのがメリットです。
一方で、年収・年齢などの条件があり、審査が厳しいというデメリットもあります。
すでに持ち家の住宅ローンを完済している場合 は、リフォームの際の住宅ローンは組めないので注意しましょう。
(3)一体型ローン(中古購入+リフォーム費用一括借入)
一体型ローンとは、中古住宅の購入費用とリフォーム費用をまとめて借り入れできる住宅ローンです。
物件購入とリフォームを同時に進める人によく利用されています。
主なメリットは、物件購入費と工事費を一本化できるため資金計画や返済管理がしやすいことです。
また、リフォームローンより低金利で利用できる場合が多く、返済期間も長く設定しやすい傾向があります。
一方で、融資を受ける前にリフォームの見積もりや工事内容をある程度決めておく必要があります。
そのため、物件探しと並行してリフォーム会社との打ち合わせを進める必要があります。
また、一体型ローンは築年数や耐震基準によって融資条件が異なる場合もあるため、事前に金融機関へ確認しておきましょう。
なお、以下の記事で各種ローンについて詳しく解説しています。
▸ リノベーションで使えるローンは何がある?住宅ローンとの違いも解説
9.戸建てのリフォームにかかる期間
戸建てを全面リフォームする際には、2〜5ヶ月ほどかかります。
設計期間も加えると5ヶ月以上かかると考えておきましょう。
一部だけのリフォームは、数週間〜1ヶ月ほどで完了するものも多いです。
例えばキッチンのリフォームは1週間ほど、トイレのリフォームだと数日で完成する場合もあります。
リフォームする範囲が広いほど、工事期間が長くなります。
工事中の仮住まいを検討している場合は、ある程度余裕を持って期間や費用を準備しておきましょう。
10.戸建てのリフォーム業者の選び方
リフォーム会社は数多く存在するため、選定基準に迷ってしまう方も多いでしょう。
そこで、満足のいく戸建てリフォームを実現するために、リフォーム会社を選ぶポイントを 下記にまとめました。
| (1)これまでの施工事例をチェック (2)親身に話を聞いてくれるか |
(1)これまでの施工事例をチェック
リフォーム業者を選ぶ際には、過去の施工事例を必ずチェックしておきましょう。
施工事例は、その業者の「技術力」と「デザインのセンス」を見極める大切なポイントになります。
実績が豊富な業者ほどノウハウがたくさんあるので、安心して工事を任せられます。
また、業者によって得意なデザインや仕上がりの雰囲気は違うため、自分の理想のイメージに近い事例があるかを確認することも大切です。
逆に、施工事例をほとんど公開していない業者は、依頼するのは避けたほうが安心です。
(2)親身に話を聞いてくれるか
リフォームには「イメージ通りに仕上がるか」といった不安がつきものです。
そうした施主側の視点に立ち、意図をきちんと汲み取った上で最適な提案をしてくれるリフォーム会社であれば、打ち合わせもスムーズに進みます。
逆に、見積もり内容が曖昧だったり、返信などの対応が遅かったりするリフォーム会社は、その後の工事でもトラブルになりかねないため、依頼するのは避けたほうが無難です。
まとめ:戸建てのリフォームはFINDへ!
この記事では、戸建てリフォームの費用相場について紹介しました。
戸建てリフォームは、新築よりもコストを抑えて理想の住まいが手に入るメリットがある一方で、建物の状態による制約や、想定外の追加費用が発生するリスクなど、考慮すべきポイントがたくさんあります。
だからこそ、補助金や減税制度を賢く活用してコストを抑えつつ、過去の施工実績が豊富で、細かな要望や不安に親身に寄り添ってくれる信頼できるリフォーム会社を選ぶことが何よりも大切です。
事前の建物診断から理想の間取りの実現まで、実績のあるプロと一緒に、後悔のないリフォーム計画を進めていきましょう。
ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者
空間を通じて豊かな暮らしをとどける