COLUMNコラム

中古マンションはメリットが多い!選ぶ際のポイントやデメリットも

「中古マンションのメリット・デメリットを知りたい」
「中古マンションを選ぶ際のポイントはなんだろう?」

そんな疑問をお持ちではありませんか?

本記事では中古マンションのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

また、中古マンションを選ぶ際のポイントも紹介!

これから中古マンションの購入をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。


目次

1.中古マンションのメリット

中古マンションのメリットは以下の通りです。

・価格の安さ
・住宅ローン控除、不動産取得税の軽減措置を受けることが可能
・資産価値を維持しやすい
・選択肢が多い
・実際に部屋を見て選ぶことができる
・売主が個人の中古マンションは消費税がかからない

順に説明します。

(1)価格の安さ

中古マンションのメリットは、好立地や人気の間取りの物件でも、新築マンションに比べ安価に中古マンションを購入することができる価格の安さです。

実は、新築マンションは購入した時点で価値が2割も下がってしまうといわれています。

その理由として、新築住宅には200〜600万円前後の新築プレミア価格がついているからです。

中古マンションは新築プレミア価格が無い分安価で購入でき、その後のリフォーム・リノベーション費用に回すことも可能に。

新築物件しか住みたくないなどこだわりがない場合は、中古マンションを視野に入れて探してみるのがおすすめです。

(2)住宅ローン控除、不動産取得税の軽減措置を受けることが可能

中古マンションのメリットは、住宅ローン控除、不動産取得税の軽減措置を受けることが可能な点です。

住宅ローン控除とは、住宅ローンを組んで家を購入したときに一定の要件を満たせば税金が安くなるという特例で、新築よりも審査条件が少し厳しくはなってしまいますが、条件を満たせば中古マンションでも控除を受けることできます。

また、不動産取得税とは土地や住宅などの不動産を取得した際に都道府県に支払う税金のこと。

こちらも条件を満たせば、中古マンションでも軽減措置を受けられるため支払う税金を抑えられるのがメリットです。

(3)資産価値を維持しやすい

中古マンションは一般的に築25年ほどで価格が安定するため、購入時と売却時に大幅な違いがでないことから資産価値を維持しやすいのがメリットです。

また、実績のある大手工務店などが建築したRC造のマンションであれば、建物自体がしっかりとしているため安価で購入したマンションでも長く安心して住むことが期待できます。

特に管理会社が入りしっかりと管理を行っている物件であれば、物件自体も良い状態な場合が多く、資産価値が下がりにくい傾向に。

今は売却を考えていなくても、急な事情により手放すことも考えると資産価値を維持しやすい中古マンションはとてもおすすめです。

(4)選択肢が多い

中古マンションは選択肢が多く、希望するエリア・間取り・築年数・価格帯などが幅広くあるため、購入前に比較し、よく検討できるのがメリットです。

戸建て住宅を検討した場合、比較対象が少なく相場価格があいまいになってしまうことも。

中古マンションは密集していることも多いため、幅広い選択肢から自分好みの物件を選ぶことが可能です。

(5)実際に部屋を見て選ぶことができる

中古マンションは実際に部屋を見てから、購入するか決めることができるのもメリット。

新築マンションは建物が完成する前に契約することも多く、パンフレットやモデルルームでしか内装イメージを知ることができない物件も数多くあり、イメージがつかみずらいのがデメリットになっています。

日当たりや音の響き、生活音などは実際に何度か内見してみないと分からない場合も多いため、実際に内見に行くのは、住んでからの後悔を減らすことにも繋がります。

また、中古マンションはマンション自体が完成してから購入することができるため、共用部分の状態など実際に見ることができるのもメリットのひとつです。

(6)売主が個人の中古マンションは消費税がかからない

中古マンションを個人が売り出している場合には、消費税が加算されないのがメリットのひとつです。

中古マンションの売主には『法人』か『個人』の場合があり、個人売主の場合は消費税がかからずに中古マンションを購入することが可能。

消費税は事業者が販売するモノやサービスに対して課される税金のため個人売主の場合は当てはまらず、市場に出回っている中古マンションの多くは、売主が個人で不動産会社が仲介をして販売しているものがほとんどになっています。

しかし、不動産会社による仲介手数料をはじめとする諸費用には、消費税がかかるものがあるので注意しておきましょう。

2.中古マンションのデメリット

中古マンションを購入する際には、メリットだけではなくデメリットについても知っておきましょう。

中古マンションのデメリットは以下の通りです。

・古い設備交換に費用がかかる場合がある
・購入時に固定資産税の軽減措置が受けられない場合がある
・修繕費などが高くなる場合がある
・耐震基準が旧耐震基準の場合がある

順に説明します。

(1)古い設備交換に費用がかかる場合がある

中古マンションの購入後、築年数が経過している物件の場合は、古い設備機器の交換費用や汚れの程度によって内装をリフォーム・リノベーションする必要があり、費用がかかってしまうデメリットがあります。

中古マンションを割安で手に入れたとしても、ある程度の出費が必要になることも。

また、リフォームやリノベーション済みで売られている物件もありますが、その分の設備交換や内装一新のための費用が上乗せされていることがほとんどですので注意しておきましょう。

(2)税金の軽減措置が受けられない場合がある

中古マンションは、税金の優遇措置から外れてしまう場合があることもデメリットのひとつです。

3階以上のマンションは、新築5年まで、建物部分に限り50%の「固定資産税の軽減措置」が受けられます。

築5年以上を過ぎている中古マンションの場合は、本来の固定資産税が課されるので注意しましょう。

(3)修繕費が高くなる場合がある

中古マンションは、購入後に修繕積立金が高くなるケースもあります。

修繕積立金とは、毎月管理費と別に支払う料金で、平均12,000円前後になっています。

一般的に、築年数が古くなればなるほど金額が高くなる傾向にあり、購入時の修繕積立金よりも価格が高くなってしまうと維持費に負担がかかってしまうデメリットも。

中古マンションでは修繕計画に基づいて工事が行われていますが、予定されている修繕工事が行えない場合はその後マンションの資産価値が下がったり、住み心地が悪くなったりする可能性もあります。

購入前に修繕積立金の状況を確認し、滞納額が多過ぎないかなどは確認しておきましょう。

(4)耐震基準が旧耐震基準の場合がある

現在の中古マンションの耐震基準は、新耐震基準と旧耐震基準があり、築年数の古い中古マンションの場合は耐震基準が旧耐震基準の場合があります。

新耐震基準は旧耐震基準がさらに補強され、震度6強~7に達する程度の大規模地震動に対して安全を確保するという規定になっています。

1981年6月以前に建てられた建物は旧耐震基準のままの物件もあるため、管理会社や不動産会社に事前に確認するのがおすすめ。

旧耐震基準だから悪い、と一概には言えませんがより安心して長く暮らすためにも管理状態と耐震基準はしっかり把握しておきましょう。

3.知って得する中古マンションを選ぶ際のポイント

中古マンションを選ぶ際に知っていてほしいポイントは以下のものがあります。

・築20〜25年程度の物件が狙い目
・住宅ローンにリフォーム費用を組み込める
・中古マンションを選ぶ際は管理状態を見よう

順に説明します。

(1)築20〜25年程度の物件が狙い目

実は、中古マンションは築20〜25年程度の物件だと価格が大体下がりきり、購入時と売却時の価格差が少なくなる傾向にあります。

そのため、築20〜25年の中古マンションを選ぶことで、売却時にローンだけ残ってしまうなど大きく損をしてしまうことを防ぐ期待ができます。

また、築25年ほどの中古マンションは今までの修繕履歴もあり、現在の管理状況や将来の修繕予定までを総合的に判断して長く住める物件か決断することも可能。

築25年でどのように管理が行われているのか、適切に修繕工事は済んでいるかなどを確認しながら、長く安心して暮らせる中古マンションを購入しましょう。

(2)住宅ローンにリフォーム費用を組み込める

中古マンションの購入時に住宅ローンを組む方は、リフォーム費用もローンに組み込めることを知っておきましょう。

実は、リフォームローンより住宅ローンの方が金利が安く、中古マンション購入後にリフォームやリノベーションの予定がある方は、最初に住宅ローンにリフォーム費用を組み込むのがおすすめです。

リフォームローンはスピーディに借りられるメリットのある反面、融資額は少なく返済期間は短め、金利は高めになるというデメリットも。

住宅ローンにリフォーム費用を組み込む際には、どのようなリフォームを行うのか、費用を明確にしておく必要があります。

そのため、中古マンションのリフォーム・リノベーションをお考えの方は事前に工事したい内容を決めて見積もりを作成してもらいましょう。

(3)中古マンションを選ぶ際は管理状態を見よう

中古マンションを選ぶ際には、マンションの管理状態をチェックしておくのがポイント。

中古マンションの管理状態はとても重要で、いくら高いマンションでも適切な管理が行われていなければマンションの価値が下がり、売却しずらくなってしまうこともあります。

そんな中古マンションの寿命を伸ばすことにも繋がるマンションの管理状態は、共有スペースが綺麗に保たれているか、修繕計画通りに工事が行われているかなどを確認して選ぶようにしましょう。

4.中古マンションがおすすめな人

中古マンションのメリット・デメリットを踏まえた上で、中古マンションは以下のような人におすすめといえます。

・自分好みにリフォーム・リノベーションしたい人
・住み替えをする可能性がある人
・新築よりも安価で好立地に住みたい人など

中古マンションでは、間取り変更など大規模なリフォーム・リノベーションを行えるケースも多く、自分のライフスタイルに合わせた住まいを手に入れることもできます。

特に、こだわりが強い方は安く中古マンションを買ってリノベーションするのもおすすめ。

好立地に新築よりも安価に住むことができる中古マンション、お得な物件を見極めて後悔しないようにしましょう。

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海老澤 知絵

ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者