COLUMNコラム

【View of FIND vol.12】猫と暮らす、こだわりの住まい

「View of FIND」とは?

リノベーションについて、FINDデザイナーの意見、考えをつづるコラムです。
普段どのような視点で設計を行っているか、ご紹介します。


目次

はじめに

今回解説するのは、オフィスリノベーションのご縁から、
個人邸の設計も担当させていただくことになったS様邸。
空間デザインにおける「意匠性」と「暮らしやすさ」がどのように溶け合い、
上質な空気を醸成しているのか。
そのこだわりのポイントをご紹介します。

Before / After

大きな間取り変更はせず、WIC.とキャットスペースを新設しました。

1.「機能重視」を感じさせない、愛猫との共生デザイン

S様邸の設計において核となったのは、愛猫との心地よい距離感です。
住まいの中心、廊下に並行する形で専用のキャットスペースを設け、
猫ちゃんの動線を主軸に据えた間取りを構成しました。

壁材には、猫ちゃんが爪を研いでしまっても、耐えられるタイルを採用。
また実用性だけではなく、デザイナーとしての意匠性を散りばめました。

タイルの陰影を美しく浮かび上がらせる間接照明やバンクライトを効果的に配置。
機能性を優先しながらも、光の演出によって品格のある空間へと昇華されています。

空間に合わせ、廊下とトイレにも間接照明を採用。
スッキリとした天井面で洗練された空間になりました。
トイレは明るすぎない落ち着いた照度で、シックな印象に。

2.空間を「整える」ノイズレスな建具

空間全体の空気感は、視覚的なノイズを徹底的に削ぎ落とした
”建具の納まり”によって作られています。

引き戸と揃えた引込壁
引き戸を開けた際、扉が壁の幅とぴったり重なるよう設計しました。
単なる”扉を逃がすための壁”ではなく、
開閉どちらの状態でも空間の一部として美しく成立するように仕立てています。
このわずかな差が、空間の完成度を劇的に高めます。

空間を引き締める薄型サッシ
開口部には、薄型のブラックの窓枠を採用。
極限までスリムに設計されたブラックの枠は、空間をシャープに引き締め、
視覚的な広がりを邪魔しません。
ディテールまで”スッキリ”を追求することで、洗練されたモダンな印象を際立たせています。

暮らしやすさを優先すると、デザインがどこか置き去りになってしまう。
そんな妥協を、FINDの設計力で解決したいと考えています。
今回お施主様には「こうすればよかったという場所が一つもありません」と、ご満足いただけました。

S様邸では愛猫のための素材選びや、将来を見据えた計画。
それらすべてが、美しいデザインとして空間に溶け込めるような住まいづくりをご紹介しました。

愛猫と紡ぐ、光と素材のアンサンブル

物件探しやリノベーションでお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

海老澤 知絵

ライフディレクション事業部 設計チーム / 一級建築士 / 既存住宅状況調査技術者