COLUMNコラム

Design & Accent ~ 床材後編/暮らしにあわせた床材の選び方~


目次

はじめに

Design & Accent は、FINDのお勧めする素材やデザインについてご紹介するコラムです。
今回は、空間の中で大きな面積を占める床材を、前編、後編の2回に分けてご紹介します。

後編ではフローリング以外の床材をご紹介します。

1.フロアタイル

フロアタイルはポリ塩化ビニル製の床材で、パネル状のものを敷き詰めて施工します。
木目調や石目調などデザインのバリエーションが豊富で、手入れがしやすく傷がつきにくい素材です。
水や湿気の多い場所でも使用できるので、
FINDでは主にキッチンや洗面室等の水まわりでご提案しています。
デメリットとしては、厚みが薄いために触れたときに冷たさを感じること、
遮音性に欠けていることが挙げられます。
熱に弱いものが多いですが、最近では床暖房に対応した商品もあります。

2.磁器タイル

磁器タイルは、石英や長石、粘土などの天然の材料を高温で焼き上げて作られたタイルです。
耐候性や耐久性に優れているので、屋内だけでなく屋外にも使用できます。
また、フロアタイルと同じく汚れにくく耐水性があり、水まわりにも向いています。

3.カーペット

カーペットは踏み心地が良く、冬場も足元が冷たくならないため落ち着いて過ごす寝室に最適です。
室内の繊維から発生するホコリやハウスダストの舞い上がりを抑える効果もあります。
階下への振動音や室内の反響音を抑えることができ、
マンション住まいでお子様がいるご家庭や、
書斎や勉強部屋などの静かで集中できる空間づくりにおすすめです。

4.モルタル

モルタルとは、砂、セメント、水を練り混ぜて作る建築材料で、左官材の一種です。
継ぎ目がなくフラットな見た目で、汚れても掃除しやすい素材です。
玄関土間、シューズインクローゼットにおすすめの床材。
ひび割れが起きやすく定期的なメンテナンスが必要なこと、
水を吸い放置するとシミになってしまうため水まわりに使用できないことがデメリットとして挙げられます。

5.モルタル調仕上げ(MPC・モールテックス)

モルタル調の仕上げは、モルタルの材料に加えて特殊な樹脂を混ぜて作られる素材です。
モルタルよりもさらになめらかでツヤツヤとしています。
樹脂を混ぜられているため柔軟性が高く、モルタルに比べて割れにくくなっています。
こちらは防水性能に優れているので水まわりにも使用でき、人気が高まっています。

6.マーモリウム(リノリウム)

マーモリウムは、天然素材由来の床材です。
抗菌・抗ウイルス効果、脱臭効果や、
静電気の発生が少ないためハウスダストが溜まりにくいという特徴があります。
高い耐久性と耐摩耗性、メンテナンス性の良さも魅力です。
この特徴を活かして居室から水まわりまでマーモリウムでまとめ、
お部屋に統一感を出せるのも魅力です。

おわりに

前編、後編の2回にわたって床材の種類と
各お部屋にあわせた床材の選び方をご紹介しました。
ご紹介したマテリアル以外にも、空間の用途やご要望にあわせたご提案をさせていただきます。

物件探しやリノベーションでお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

笠原 圭一郎

ライフディレクション事業部 設計チーム マネージャー / 二級建築士 / キッチンスペシャリスト